今から10年ほど前の2015年、1960年で操業を停止したクラウン製ジッパーのデッドストック品を使い新たにフライトジャケットを作り、実物にそっくりなフライトジャケットを製品化した日本メーカーが2社ありました。
一つはトイズマッコイズで、もう一つはリアルマッコイズがそのメーカーです。
どちらもCROWN社製のスプリング・カム・ロック・ファスナーを使っています。
ネイビー生地のB-15Cは、やはりCROWNのスプリング・カム・ロック・ファスナーの鈍い銀色が似合うと思います。
紺色のアウターシェルの中心に鈍く輝く銀色のメインジッパー、これでないとB-15Cでないような気さえしてきます。
事実コンマー製ファスナーの銅色は、あまりB-15C生地のネイビーとは合いません。
当時のオシャレを気にするパイロット達に、この銀色のクラウンジッパーがもてはやされたのは想像が容易に出来ます。
ちなみに、バズリクソンズもCROWNと書かれたファスナーを使っていますが、これはデッドストック品でなくバズリクソンズ自体が新たに作った模倣品で、実際のクラウン製とは少々形が違います。
なので、どれだけ違うか以下のように左右で偽物、本物と繋げてみました。
(左:クラウン製 右:バズリクソンズ製)
やはり(私みたいに)こだわる人は、このバズリクソンズの複製ファスナーに余り興味が持てません。
もちろんアウターシェルもインナーシェルも新しい製品なので、その頃の実物とは少し違うのですが、それはそれとして楽しめる反面、ことメインファスナーに関しては実物ファスナーのクラウンジッパーが欲しいものなんです。
2015年当時、まだ潤沢にクラウンジッパーのデッドストックがあり、比較的メーカーもフライトジャケットに使用することが出来ました。
しかしその後、デッドストック品がかなり希少なものとなり、それから二度と使われなくなりました。
ファスナーだけで現在価格3万円を超えるから仕方のないことですね。
その頃、私はリアルマッコイズのクラウンジッパーが付いたB-15Cを買ったため、トイズマッコイズのB-15Cは金銭的に買えないでいました。
ところが、その頃のトイズマッコイズ製B-15Cが売られているではありませんか!
一つ残念なことは、ファスナーの輪っかに引き手がないこと。これが唯一引っ掛かり買うのをためらってましたが、おそらくもう出会うことはないかもと思い切って買いました。
あとは暇な時間に革細工で、ファスナーの引き手を付けようと思っています。
今回は正月の暇な時間を使って、本革製の引き手を作ろうと思います。
タイムリーにもデアゴスティーニの「大人のレザークラフト」創刊号が売り出されたばかりなので、それを真似して作ろうと企んでいます。



