ジャックと彼女と私、
三人の平穏な日々が続いていた。
同棲生活も、3年を経過しようとしていた。
今まで何度か結婚の話をしたが、
「結婚しなくても今のままでよくない?」
今、二人が結婚しても
ただ、書類上「夫婦」となるだけで
普段の生活は何も変わらないし。
という彼女の意見に対して
「それでもいいか・・・」
と、流されそうになっていた。
でもそれではダメだと思い直した。
このまま私が何も行動を起こさなければ
自然に月日が流れ
いつか彼女がフッといなくなってしまうような
そんな気がしてならない。
彼女とジャックを幸せにすることができるのは
私しかいないとも思っていた。(単なる思い込みです)
だから、そういう私の信念みたいなものを
彼女に分かってもらいたいと考えていた。
よし!
今度こそ「うん」と言ってくれるまで
絶対に諦めないぞと硬く決意して
婚約指輪を買いに行った。
しかし、この場に及んで大変な事を思い出した。
「婚約指輪は、給料3カ月分!!」
無理だ!
それは無理だ!
今の給料で一杯一杯の生活・・・
貯えもあまり無い。
どうしたらいいんだ!
3ヶ月分じゃないと却下されるのか?
私は賭けに出た。
彼女は
ダイヤモンドの大きさなんかに
きっとこだわらないでくれる事を。
給料一ヶ月分位で勘弁してくれ・・・・
(それも手取りで・・・)
つづく・・・・⑯へ
