犬種の特性も分からぬまま
安易に飼ってしまった事で、
私と彼女は、明日も見えなくなるほど
辛い日々を送ることになってしまっていました。
もう限界かも知れない・・・・
そう感じ始めたとき
近所に、この犬種を扱える訓練士がいるらしいと
人伝に聞いたので
わらをもつかむ想いで、
その訓練士にすべてを託すことにしました。
その訓練士(以後、先生と呼びます)は
私よりも若い女性で、ワンコの事に関しては
初めてあった時に、信頼できると感じました。
そして、先生はこう言いました。
「私が訓練するのは、犬ではなくて飼い主です」
そうして、彼女とジャックの心を繋ぐ訓練が始まりました。
たまに、私も参加させられました。
たとえば
歩きながら、飼い主に注目させる訓練
私は、スジがいい方ではありませんでした。
こうして、ジャックは見る見るいい子になっていきました。
今思えば、
その時先生と出会えなければ
今の私たち夫婦は存在しなかったかも知れません。
いくら感謝してもし足りないくらいです。
でも、その気持ちは、もう直接伝えることは出来ません。
私たちも知りませんでしたが
元々病気を持っていて、
あまり長く生きられない体だったそうです。
しつけ教室を卒業して
先生とは少し距離ができてしまっていたころ、
ある日、突然、逝かれてしまいました。
すっかりいい子になったジャックをつれて
自宅で眠る先生の枕元にお礼に行きました。
「先生ありがとう」
ジャックも先生が大好きでした。
さようなら・・・・
つづく・・・ ⑬へ
