台湾から戻ってきましたが、体のダメージが大きくしばらくは全く動けそうにありません。


実は最後の最後まで想定を超えるアクシデントに見舞われ、体の限界を超えてしまったようなのです。



桃園空港でフライトまでの時間を待っている間に、トイレに行ったり、空港で借りた車椅子から航空会社の車椅子に乗り換えたりと、幾度か頑張って立って少しの距離を移動したのですが、その度に痛みのあまり全身に力が入り、暫くの間、震えというか痙攣が止まりませんでした。


最初は寒くて痙攣してるのかと思ったのですが、ガタガタ震えるのではなく、もっと大きくビクンビクン痙攣しまして、生まれて初めての感覚でした。



ちなみに悪いことばかりではなく車椅子だと搭乗までの諸々の手続きが特別待遇で、唯一この点だけは有り難かったです。

同行する家族ごと通常の手続きより優遇されました。



タラップからピーチの機内に移動するのはとてもキツかったです。

乗り口に段差があり、前から3番目の座席とはいえ自力で歩かないとならず、松葉杖を使ってなんとか乗り切ったのですが全身の痙攣だけでなく、顔面に脂汗が滲み、目に染みて痛くなるほどでした。


膝の痛みが出ているので立つ座るの動作がいちいち拷問なんですよ。

また、松葉杖を使うといっても、肘、肩、手首、親指が痛くて普通なら使うのは諦めるところです。

脇の下で体重を支え、握力がほぼない痛む手でグリップを握り、一歩ごとに突き抜ける痛みに耐えて移動しました。



妻が買ってきてくれた長袖シャツのおかげもあって機内は行きよりも寒くなく過ごせました♪

ただ、やはり3時間のフライトは病身には厳しく、時が経つのがやたら長くて、残り少ないHPがだいぶ削られました 



やっと羽田に着き、一番最後に降りたのですが、待っていてくれるはずの車椅子が手配されてなくて、あと5分待ってくれとのことでした。

せっかく残りの力をありったけかき集めてシートから立ち上がり前の方まで移動したのですが、5分となると立ったままはきつくもう一度痛みを堪えてシートに座ることに。

この想定外の立つ座るでこれまたかなり削られました。



ようやく到着した車椅子に必死の思いで乗り移り、その後は空港職員さんがずっと押してくれ、帰国手続きも優先的に行ってくれて本当に助かりました。


ただ、預けた荷物がなかなか出てこなくて、硬い座面でお尻の骨が痛むのを堪えながら随分待たされました。

こういう時に限って荷物が出てこない巡り合せになるなんて皮肉すぎます。



ようやく荷物をピックアップして税関を通過、あとは車に乗って帰るだけです。

職員さんは親切に駐車場まで車椅子を押してくれるとのことでご厚意に甘えさせて頂きました。


あとは8日ぶりに見る愛車に乗り込むのと帰宅後、車から降りて自宅に入ること、この2つの試練さえ乗り切ればいいだけです。



わたしが車椅子から乗り込むには隣の車との間が少々狭く、妻に車を少し前に出してもらうことにしたのですが、なかなか車が出てきません。

暫くして青ざめた顔で妻が運転席から出てきて告げました。

エンジンがかからないと。


セルを回す音もせず、かつ、赤くキーのエラーマークが出ているとのこと。

最後の最後、これかよと一瞬頭が白くなりましたが、こういうときこそ冷静に考えねばなりません。


まずは職員さんを解放してあげないといけないので狭い隙間からどうにか頑張って車に乗り込みました。

不思議なことにこう事態が急を告げると変なものでも出てるのか、車に移った後のダメージがあまり感じられませんでした。


今回ばかりはバッテリーが上がった車にエネルギーを流し込んでエンジンをかける余分な力はわたしには残されていません。

保険会社に連絡、JAFを呼ぶよう妻にお願いしました。



JAFが来るまでに50分。

いよいよカラータイマーがうるさく点灯してますがここは歯を食いしばって耐え抜かねばなりませぬ。

やっと現れたJAFのおじさんがバッテリーを繋いでエンジンを掛けてくれたときの安堵感はなかったです。



原因は2つあり、一つはバッテリー上がり。もう一つはカードキーの電池切れで車がキーを認識できてなかったとのこと。


しかし、なぜかしばらくエンジンを回しているとキーが認識できないエラー表示は消えました。

電池交換したわけでもないのですが。

また、新しいバッテリーなのでJAFおじさんが言うように自然放電とも思えません。


要するに何日も放置されて愛車が拗ねてしまったのが原因だとわたしは思っています。

このところずっと寝込んでいて、いつものようにわたしがきれいにしてあげられていなかったですし、挙げ句に見知らぬ駐車場に放置されたのですからへそを曲げたとしても不思議ではありません。


ただ、この最後の一撃でわたしのライフゲージはすっかり底をつきてしまいました。



夜も白白と明ける4時ごろに家に到着。

元気な体だとしても疲れてしまうくらいの長い行動時間でしたので、家についたときにはもう体はとうに限界を超えてしまっていたようでした。

気は張っていたのでまだいけると思っていたのですが、体が言うことを聞いてくれませんでした。


最後の力を振り絞って車からキャスター付きの椅子に乗り換え、どうにか玄関まで辿り着きましたが、床に座った姿勢から立ち上がる力はもはやなく、ベッドにも上れず、やむなく床に布団を敷いてもらい、そこで休むことにしました。

その日は全身が痛みと疲れで痺れたようになっていて、横になることさえ辛く感じました。



それから2日経った今、ようやく最悪の状態は脱したものの、体中が痛くてどこが痛いかなんていちいち上げたくないくらいです。

まだ当面はベッドに登れそうにありませんが、痛みは少し小さくなった箇所がある一方、新たに痛みだす場所があり、トータルでは変わってない感じがします。



といったわけで、想定外に体を駄目にしてしまいました。

甚だ遺憾なのですが暫く寝込みます。