まさか、まだこのシャーペンが現役で
販売されているとは!!!
この昭和チックな風貌のシャーペンは
ぺんてるのグラフペンシルPG5と申します♪
いやはや、本当に懐かしい。
これ、わたしが初めて使ったシャーペンなんですよ♪
設計の仕事をしていた父がくれたもので、
製図用シャーペンでございます。
ペン先のパイプがとても長くて、
書きやすかったことを覚えています。
あれは確か4年生くらいのときだったかな。
もう40年以上も前になります。
当時は家に父が仕事で使うドラフターという
設計図面をひくための装置がありました。
そのドラフターに向かって、父がPG5で
図面を引いている姿をうっすらと記憶しております。
今や設計はCADばかりとなりましたが、
わたしも当時、少しばかり父に習って
ドラフターを使わせてもらっていました。
線の引き方が面白くて、
確か横線は左から右へ、
縦線は下から上に書くのですが、
シャーペンをくるくる回して線の太さが
一定になるように引くのですよ。
父は製図用の特殊なコンパスもいくつか
くれて、当時、わたしの宝物でした。
もしかすると、本当は自分と同じように
設計の道を歩んでほしかったのかな。
残念ながら、わたし、幼いころから頭は
バリバリの文科系。
父は一度もわたしに設計技師になるよう
言わなかったので、そのことが
よくわかっていたのかもしれません。
PG5を手に取ると、そんなセピア色の
思い出が次々と脳裏によみがえります。
PG5の発売は1972年。
以来、ずっと同じ形を保ったまま
今に至っているのだそうです。
40年以上もの年月を経た今、
またこのシャーペンを手に取る日が
こようとは思いもしませんでした。