Millennia HV-3D-8。 | 遠藤淳也のレコーディング日記

遠藤淳也のレコーディング日記

仕事の様子を中心に日常の出来事等をお届け。



昨日はまたSOUND CITYで弦のダビング作業でした。
(もちろん日本のスタジオの方です)


image

昨日はB stでした。Bは本当に久しぶりです。




image

コンソールはSSL 9000J。



image

コンソールに座ったところからの景色。前はブースになります。

なかなかの景色なんですよw


image

こちらはブース。天高がかなりあります。

SOUND CITYは東京で1,2を争うほどの

良い音で弦が録れるスタジオなんです。

B stはそこまで伸びるアンビエンスではないのですが、

扱い易い素晴らしい音です。

弦の収録はほぼブースの音(とプレイヤー)で決まってしまうので

こういうアコースティックデザインがしっかりしている

スタジオは非常に貴重です。




image

オンマイクはSOUND CITYではデフォルトのNEUMANN U87。

いつもは同じNEUMANNでも67等のTUBE MICを選ぶのですが、

たまにはスタジオお勧めに従ってみようかとw


写真を撮りわすれましたが、

フロントのアンビエンスマイクはB&Kをチョイス。







image

僕は1st Vlと2nd Vlの間とVlaとCelloの間に

低い位置で後ろからNEUMANN M49を良く立てます。


このバックアンビエンスは

オンマイクやフロントのアンビエンスとは

向かい合うので

位相を合わせるのが難しいのですが、

弦の厚み、脹よかさを出すのに便利です。

全体のバランスを見ながら

このチャンネルのフェーダーを

上げ下げして

スッキリとした音や厚みのある音に

調整し易いと思います。


このテクニックは日本トップのストリングスチームである

弦一徹グループを率いる落合さんに教えてもらってから

よく使ってます。




image

コントロールルームに置いてあった

Millennia HV-3D-8。


折角なので今回はこのマイクプリを使わせて頂きました。

この機種は比較的新しめの機材ですが

現代のオーケストラ編成の楽器収録では

スタンダードになりましたね。

トランスレスで色付けのない写実的な音で、

僕はマイクと楽器の距離感等が特にリアルだなと

思ってます。


とても素晴らしい機材なんですが、



ただ1点!



なんでフェイズスイッチ付いてないんだよw




もちろんちょっとでも接点、パーツ減らして

音質の劣化を防いでるんでしょうけど、

オンマイクとアンビエンスマイクの位相を合わせられないじゃんw

いちいち逆相ケーブル挿んで、また外して、とか

現場でやってるヒマ無いですって。

フェイズスイッチ付けて欲しいって要望はあまり無いのかな?

あれ、僕は少数派???w

まぁそれでも欲しい機材の1つなんですけどねww



今回はまずはオンマイクに使って、

アンビエンスはコンソールのプリを使用、

コンソールのフェイズスイッチで位相を切り替え

位相を確認してから

フロント側はそのままで正相でしたので、

隙をみてHV-3D-8に切り替えました。


最終的にはとても良い感じに録れたのではと思います。


ハイレゾでの配信とのことでしたので

24bit、96khzで録ったこともあって

ブースアコースティック、プレイヤー、マイクや機材等の

高いパフォーマンスが活きる録音だったと思います。


先日ご紹介したアメリカのSOUND CITYの

OLD NEVEコンソールは

正にトランスサウンドの王様ですから、


録音も色々あって面白いもんですね。