熊野古道
翌日は熊野古道を歩きました。松本峠は約2キロの初心者向けコースで、もっとも簡単で景色の良いコースだそうです。
入口は見上げるほどの階段です。ただその先はたいしたことはないだろうと侮っていました。
ところがどこまでも上りです。そろそろ平らな個所のさしかかりそうなものです。
膝が悲鳴をあげ始めました。ここまで来たらもう戻ることはできません。
ところどころに排水や雨水の勢いを弱める目的で、「洗い越し」と呼ばれる溝が作られております。
一部には石垣も積まれております。
熊も出るようで、ところどころに熊除けの鈴が置いてあり、人が来たことを知らせるため、鈴を鳴らして通るよう注意書きがありました。
頂上付近のお地蔵さんです。江戸時代、夜中に鉄砲撃ちが峠にさしかかると何か得体の知れないものが立ちはだかっていたので思わず発砲したところ、それは峠のお地蔵さんだったと言われており、今でも足元に傷跡が残っているようです。
峠を越える前に少し寄り道して、東屋からみた見た七里御浜です。
この浜は熊野速玉大社がある新宮までおよそ25キロ続いております。
峠を越えると平らになり、あとわずかです。
最後のトンネル、この山の先が出発したところです。
2キロの道のりをボランティアガイドさんの説明を聞きながらおよそ2時間かけて歩きました。熊野古道は伊勢神宮から熊野三山まで170キロあるそうですが、そのほんの一部を歩いたことになります。松本峠が一番短く、小学生でも上れるやさしいコースだそうです。
しかし歩いてみて、熊野古道を走破することがいかに大変かを知ることができました。行き倒れになることもあったと聞き、頷けます。
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