ジメジメってしておりますが、そろそろやりますか。
今回はアルバム編
まず1枚目は
「ドドンパ禁止 実はドドンパ万歳!」
アイ・ジョージ、坂本スミ子らが参加のジャズやスタンダード曲をオール・ドドンパアレンジした和モノマニアには堪らない10インチ盤。

ジャケ内側に隠された台紙をめくると「実は」が出てくる。このシャレたジャケのデザインが永六輔氏というわりと豪華な一枚。
ドドンパとは何ぞや?という問いに「ドドンパはロックンロールとマンボとチャチャチャのリズムで踊ります」と書いてあるので、まさに怪しさ満載の和製リズムなんだなw
まぁニューリズムの中ではわりと生き残ったほうの部類ではありますが、名前のインパクトも強いからねw
お次は フランキー堺とシティ・スリッカーズ「スパイク・ジョーンズ・スタイル」
戦後コミックソングの礎となった50年代の録音を、80年代に大滝詠一氏の手によって45回転LP盤で再構築して発売された一枚。賑やかながら長閑さが良い感じ。フランキー堺、谷啓、大滝詠一の3人による対談ライナーも貴重。
フランキー堺さんは喜劇役者としても有名ですが、戦後間もない頃はジャズ・ミュージシャンとしても活躍されていました。「スパイク・ジョーンズ・スタイル」というのはスパイク・ジョーンズという、うがいで歌ったりくしゃみしたり変な賑やかな音で笑いを誘うアメリカの「冗談音楽の王様」と呼ばれた人物で、フランキーさんのやっていることそのまんまこの方のコピーというかカバーなんですね。とにかく戦後の自由になりたいという空気がこういう音楽に憧れるという図式が何となくわかります。
まぁこちらも日本の民謡や俗曲などをジャズアレンジしたコミカルながらもお洒落な仕上がりがセンスの良さを感じますが、このバンドにはあのクレイジーキャッツで活躍した植木等、谷啓、桜井センリ(千里)なども参加しているのでまさに「クレイジー前夜」ともいうべき布陣。
よく考えりゃ昔のバンドマン上がりが今の芸能界(主にテレビ・音楽関係)を作ったんだもんな。逆に言えば広いようで狭い。そんな日本の戦後芸能界の黎明期を支えた1枚でもあります。
そして最後は
美空ひばり「ひばりジャズを歌う ナット・キング・コールをしのんで」
ご存じ昭和の歌姫・美空ひばりがジャズシンガーのナット・キング・コールの追悼盤ということで1965年に出された1枚。人気盤で近々ひばりさんの命日に再発されるそうですが、こちらは2006年に再発されたもの。ひばりさんがジャズを歌っている盤はこれと「ひばりとシャープ」の2枚と数曲のみ。
英語も喋れない、楽譜も読めない美空ひばりのポテンシャルがこの一枚に凝縮されたといっても過言ではないはず。黒人のジャズ・ボーカルが相当に好きだったようで、聴いただけでここまで近づけ自分なりにアレンジできるなんて普通じゃ考えられない。先日亡くなられた原信夫さん率いるシャープス&フラッツの演奏も音質も50年以上前のものとは思えないほど凄い。いわば奇跡の1枚ですよね。人気盤なのも頷ける。
というわけで今回は少し趣向が変わった昭和の隠れた名盤になってしまいましたw
また発掘してきます!(=゚ω゚)ゞ








