「Stay Home」ということで、おうちでじっくりとレコードを聴く絶好の機会。というわけでやってみますか。
まず1枚目は
佐々木新一「あの娘といっしょ」
佐々木さんは60年代にミリオンセラーヒット曲などを連発した方なのですが、人気はあまり続かなかったようで70年代以降はヒット曲には恵まれなかったものの、現在でも現役で活躍されている演歌歌手だそうです。
で、その人気絶頂期に出された曲のようですが、これがまた調子に乗っていた感じの曲でねw
♪ヤーヤヤヤ ヤンヤーというコーラスから始まる軽快な歌謡曲にこぶしを利かせた演歌調の歌唱が独特の雰囲気を醸し出してます。しかし歌詞を見るとモテモテの感じなシチュエーションは分かるのですが、どうしてチューインガムやチョコでもかじってろという流れになるのかがわかりません。
しかも「バーモントでも飲んでろィ」って、バーモントって何だよ、私らの世代じゃカレーしか思いつかないぞ!w
ちなみにB面の「村のずっころ橋」はタイトルがアレな匂いの感じですが、割とフツー。
ヒット曲を数多く出してる歌手にはヘンな曲が必ず1曲は混ざっているという好例でした(^_^;
続いて2枚目は
伊藤一葉「民衆に捧げるバラード」
伊藤一葉さんは私らの上の世代には割と知られている70年代中心に活躍した手品師だそうで。(私は存じ上げませんでしたが)手品を披露した後「この件に関して何かご質問はございませんか」というセリフがお決まりのようでした。 ちなみに同時期には天才マジシャンとして知られるあの引田天功が活躍していたので良く比べられたそうですが、こちらの手品師はどちらかというとマギー四郎やゼンジー北京のような演芸系の方なので、まぁこういうレコードを出すんですねw
内容はというと、エノケンや二村定一による歌唱でおなじみの「洒落男」(原曲はA Gay Caballeroというアメリカのジャズソング)の替え歌。しかしながら中山大三郎と猪俣公章の2人の共作詞によるもの。
当時(1975年)の一般庶民の代表的なもの並べただけなのですが、時代を感じさせるものや今と全く同じようなものもちらほらと。45年も前と変わってないってのも何か感慨深いものがありますねぇ(^_^;
ライブレコーディングのように聞こえますが、観衆の声を後からつけた一発録りの疑似ライブですかね。B面も同様の別バージョンという「ヤスジのオラオラ節」みたいな珍しいパターンの1枚です。
そして最後は
千倉真理「家へは帰れない」
今でも現役・ミスDJこと千倉真理さんの「家へは帰れない」 本人訳詞のシャングリラスのカバーなんです。
が、ご存知「…歌わねぇのかよ!」シリーズw
ずっといい子で育ってきたのに彼氏が出来た途端、親に反対されて反抗期を迎える年頃の女の子の気持ちを切々と読み上げていくという割とポエムチックな感じではあります。まぁでも何というかちょっとたどたどしい感じが好き嫌い分かれるところでしょうか。歌だったら何とか・・・かもでしたが、程よい感じのアレ加減がマニア心をくすぐりますw
でもB面はちゃんと歌ってます。それなりに良い曲ですがどうしてこちらをA面にしなかったのかが謎ですねぇ。意外と見かけないのに相場は割とお安い1枚。ちなみに本人にとっては黒歴史らしくあまり快く思ってないようです。(今はどうだか知りませんが(^_^;)
というわけでいろいろと大変なご時世ではありますが、頑張ってまた発掘してきますw(=゚ω゚)ゞ