最近の人気にあやかってこんなブツを入手。

DU BOOKSから発売された「レッド・スペシャル・メカニズム クイーンと世界をロックさせた手作りギターの物語」
クイーンのギタリスト、ブライアン・メイが自ら製作しまた現在でも使用しているギター「レッド・スペシャル」の本人による公式解説本。この本は2015年に欧米で発売され日本でも翻訳されて発売されたのですが、昨年からの映画「ボヘミアン・ラプソディ」の大ヒットによってまたクイーンが脚光を浴びることとなり、その余波でこの本の人気にも繋がり初版本がオークションで軒並み高額取引されることとなったのです。
そこで版元が急遽重版をして供給に追いつかせたといういわくつきの本。
そこで版元が急遽重版をして供給に追いつかせたといういわくつきの本。
とはいえ内容が内容だけに普通の人は飛びつかないとはは思いますが、私はこんな本が発売されていることはつゆ知らず。知って早速飛びつき実際に読んでみたら驚愕の事実だらけの内容に驚きの連続でした(^_^;


というのもこの「レッド・スペシャル」知る人ぞ知る手作りのカスタムギターなんですよね。
ブライアン・メイの父、ハロルドと共に製作された唯一無二のギター。ゼロから設計されたそうで要はパーツから何から全て自作という徹底ぶり。まぁ当時はリプレイスメントパーツなんてものは無く作るしかなかった時代ですからね。最初はピックアップまで自作で製作したらしいですがまぁ最終的にはBURNS製のトライ・ソニックというものに交換されたそうで。あとペグもSchaller製のものに交換したようですね。

で、このギターから発せられるサウンドは独特のものなのですが、その一つの特徴としてフェイズ・スイッチ。これは6つのスイッチを搭載して13通りもの音が出せるという当時としては画期的なもの。やはりコレだけはこのギターの特徴として有名なのですけれどもね。
それだけでもスゴイことなのですが、このギターの仕様にはホント驚かされました。

まずボディがソリッドではなくチェンバー構造というまぁいわゆるセミホロウ・ボディ。つまり木をくり抜いてトップとバックを薄いマホガニーの木で挟み込むという地味~に凝った作りになっているのですよ。で、設計図を見ても分かるとおり元々はFホールを空ける予定だったそうで。しかし一度開けてしまったら元には戻せないということで結局開けなかったそうな。
そしてこの形状でかなり特殊なボルトオンネック構造。そしてネックが24インチ(609mm)のスケールに24フレットとかなりコンパクトなサイズ。しかしナット幅は46mmと極太w
内部を空けた時に出て来るトラスロッドも実際に一度も調整したことはないとはいえかなり独創的。
やっぱり驚いたのはフレットですよ。制作されてから1度も交換してないんですって。しかもすり合わせ調整もしてないというにわかに信じられない事実なのですが・・・本人は軽いタッチで弾くのでコレでも問題ないらしい(^_^;


まずボディがソリッドではなくチェンバー構造というまぁいわゆるセミホロウ・ボディ。つまり木をくり抜いてトップとバックを薄いマホガニーの木で挟み込むという地味~に凝った作りになっているのですよ。で、設計図を見ても分かるとおり元々はFホールを空ける予定だったそうで。しかし一度開けてしまったら元には戻せないということで結局開けなかったそうな。

そしてこの形状でかなり特殊なボルトオンネック構造。そしてネックが24インチ(609mm)のスケールに24フレットとかなりコンパクトなサイズ。しかしナット幅は46mmと極太w

内部を空けた時に出て来るトラスロッドも実際に一度も調整したことはないとはいえかなり独創的。

やっぱり驚いたのはフレットですよ。制作されてから1度も交換してないんですって。しかもすり合わせ調整もしてないというにわかに信じられない事実なのですが・・・本人は軽いタッチで弾くのでコレでも問題ないらしい(^_^;
ピックガードがアクリル系のパースペクス、ボディ・ネック&指板の塗装がプラスティック系の塗料のためあまり仕上がりが良くないですが独特の光沢と見た目になっているのも特徴的。

自作のトレモロユニット、独立したローラー式のブリッジはかなり考えられた設計でコレはわりと感心した。実はコレがこのギターの最大のウリなのかも知れないね。

自作のトレモロユニット、独立したローラー式のブリッジはかなり考えられた設計でコレはわりと感心した。実はコレがこのギターの最大のウリなのかも知れないね。
とまぁ実際ハダカにして見ないと分からないところも色々とあったギターですが、
やっぱり自作は自作なんだな、と。
良くも悪くも個性が前面に出るんですよね。まぁこのギターの場合演奏する本人が納得しているのでそれ以上でもそれ以下でもないという事。
あとこの本にはブライアンの若い頃やライブの写真や本人公認・公式のレプリカモデル等の写真等も掲載されているので資料的な価値とファンブック的な価値の2通り楽しめます。
というか、製作当時からコレだけの写真を撮ってまたそれを大事に保管していたなんて。そしてこんな本が出来るなんて。それだけでもブライアン・メイって家族や環境にに恵まれていたんですねぇ。
あと、まぁ私、こういう本を読んでいるとまたギターをいじりたくなるタチなのでね・・・(^_^;