☆イチロー、特別補佐就任の舞台裏 マリナーズGM「契約した時に項目の一つとしてあった」・・・・・・ヤフーニュース(デイリースポーツ)からですが以下抜粋
米大リーグ、マリナーズは3日(日本時間4日)、イチロー外野手(44)がメジャー登録可能な40人枠を外れ、会長付特別補佐に就任したと発表した。今季の残りの公式戦は選手としてプレーせず、チームに帯同して同僚や首脳陣らのサポート役に回る。また、来季の戦列復帰を目指してチームの練習などにも参加する。 イチローのフロント入りの話はいきなり決まったわけではない。編成部門を統括するジェリー・ディポトGMによると、同選手が6年ぶりの古巣復帰を果たした3月の時点で「たくさんある項目の中の一つにあった」という。 イチローとの契約話が一気に進んだのは3月上旬。キャンプ中に正左翼手のギャメルが右わき腹を痛め、復帰が5月初旬になる見込みと診断された時だ。球団にとってうれしい誤算だったのはギャメルの回復が順調だったこと。戦列復帰は予定より2週間ほど早い、4月18日だった。 一方のイチローは開幕戦でスタメン出場を果たし、幸先よいスタートを切ったかに見えたが、打撃の状態が上がらない。打率は2割前半で低迷していた。イチローのフロント入りについて「このことを頻繁に話すようになったのは2週間半ほど前から。ギャメルが戻って来ることが決まった頃」(同GM)。外野陣の構成を見直した結果、球団は開幕前に方針として打ち出していた外野5人制を1人減らすことで意見が一致した。 ディポトGMがイチロー本人、代理人のジョン・ボッグス氏に「会長付き特別補佐」のポストを用意していることを伝えたのは3日前の4月30日。ボッグス氏からはイチローの言葉として「今後はマリナーズ以外のユニホームを着る気はなく、このチームが彼の最終地であることは確かだが、選手という本の最終章を終わらせるつもりはまだないことも明確に伝えられた」という。 マリナーズではケン・グリフィーJr.もイチローと同じ役職に就いている。大きな違いは、球団が現役続行を認めている点だ。ただし、今季に関してはマイナー3Aに打率3割を超えている外野手が2人、メジャー通算229本塁打のワースもプレーしていることもあってか、ディポトGMはイチローの戦列復帰を否定した。 それでも同GMは「これで選手生命を終わりにするということはない。来年、再び、マリナーズでプレーする可能性のドアは開けてある」と約束。「イチローにとって引退するいいタイミングが来たら、マリナーズの選手としてそうしてほしいと思っているが、まだその時期ではない」とも話した。 イチローはこの日でメジャーのベンチ入り25人枠、そして、メジャー登録が可能な40人枠も外れたため、試合中はベンチ裏やクラブハウスのテレビでチームの戦いぶりを見守ることになる。しかし、これまでどおり、選手用ロッカーを使用し、チームの遠征に帯同し、チームの練習にも参加するという。 「クラブハウスでの彼はダライ・ラマのようです。彼がいすに座っているとすぐにディー・ゴードン(中堅手)やミッチ・ハニガー(右翼手)が隣に来て、他の選手もいすに寄りかかる。まるでイチローが山の上から答えるのを待っているように」 イチローの存在感をチベット仏教の高僧にたとえた同GMはこんな話もした。 「イチローと契約したのには理由があり、彼はそれが正しい選択だったことを証明してくれた。選手たちがこれほど一丸となったことやクラブハウスの環境がよいことの、大きな理由のひとつがイチローだ。 シアトルと日本の2国における経験や、選手としての日々の準備や姿勢は他の選手たちにとって大変大きな意味をもつ。このチームに戻ってきたその日から彼は素晴らしかった。イチローがマリナーズのメンバーになることを選んでくれたことをとてもうれしく思っている」 「私はこの野球業界で30年近く働いていて、大勢の偉大な選手たちと出会ってきたが、イチローのような選手は初めてです。だから、彼がこの球団に残って貢献してくれることは我々にとって、とても大きな意味がある。それに“マリナーズ”と“イチロー”はずっとひとつのセットですから」 そこにあるのは将来の殿堂入りが確実視されている選手に対する同GM,球団のリスペクト。イチローを称賛する言葉は尽きることはない。まぁ言い方が悪くなりますけど「事実上のリストラで引退勧告」ですけどね。
いくら引退しなくてもいいとはいっても試合に出られないということは試合勘というのも鈍りますし、何しろモチベーションが日に日に低くなります。選手というのは結果を出してナンボなんです。
確かにMLBでは誰も獲りたいと思わなかったイチローを古巣のマリナーズが拾ってくれたことには非常に意義があったと思います。マリナーズも余裕があるわけでもなくむしろ若手にチャンスを与えるという大義があるはずなのに、ベテランを優遇しなければいけないというジレンマの中でこの提案を出したことは相当の勇気が必要だったでしょうね。
知らない人から見れば、なんかイチローがワガママ言っている様にも見えますが、メジャーでこういう待遇をされるという事は極めて異例でありまた逆にいえばそれだけの英雄でもある。そんな英雄を簡単に契約切って「ハイさようなら」というのはまず有り得ない。あのワールドシリーズの立役者にもなった松井秀喜でさえヤンキースにリストラされながら、引退後はGM特別アドバイザーという役職を用意して待っていたのだからMLBで一度英雄になった人間は引退後の人生設計も安泰なのである。
が、しかしイチローはまだ引退をしないというところが最大のネックだったのは誰もが認めるところでしょう。でももう40代半ばですからね。普通であれば引退してもらって指導者の道もあるでしょうが、そのイチローの首を縦に振らせることはそう簡単なものではない。ならば指導者兼選手という道しかないわけで。日本球界であればそれもまた簡単ではありますが、やはりMLBは実力主義の社会。そういう中でこの選択肢を作ったマリナーズ、または作らせてしまったイチローはホントスゴいよ。
いずれにせよお互いの折衷案みたいなものですからコレで丸く収まりましたけれども、あとは50歳までやりたいというイチローがどこまでやれるかという事になりますかね。選手としての最終章ともいえるべき時期に入り納得の行くまでプレーしてもらいたいものです。