
遅ればせながら先月発売されたQUEENSRYCHEのニューアルバム「CONDITION HUMAN」を聴きました。
1.Arrow of Time 2.Guardian 3.Hellfire 4.Toxic Remedy 5.Selfish Lives 6.Eye9 7.Bulletproof 8.Hourglass 9.Just Us 10.All There Was 11.The Aftermath 12.Condition Hüman 13.Espiritu Muerto (Bonus Track)暴君ジェフ・テイトを追い出して新たなヴォーカリストのトッド・ラトゥーレを擁しての新生第2作。前作から約2年とインターバル的にはちょうど良い間隔であり、またバンドとしての軌道もちょうど良い頃合でのリリースとなりましたが今作は「Building The Empire」をスローガンにクラウドファウンディングを利用して製作されたそうです。
そのためかジェフ時代の閉塞的な空気感は全くなく前作が気に入った人であればまずハズレではないことは確かである。音質も楽曲も雰囲気も悪くはない。むしろハイクオリティであり彼らの曲を聴いたことがなくても気に入ってくれる人が出てきてもおかしくはない。
しかし誰もが思うであろう「何かが足りない」のである。楽曲の構成、練り、バリエーションがいまひとつということがまず挙げられるが、これも前作よりはかなり考えて作られてあることは1曲1曲聴けばわかります。またトッドの歌唱力ですが、前作ではジェフの継承が課題であったためか面影がありつつも今作では独自性もかなり出ておりこれも問題ない。だとすれば何か・・・?
単純に全盛期を凌ぐ楽曲が必要だという事だと思います。もしジェフがまだ居たとしてこのレベルの楽曲であれば文句はあまり出てこないでしょう。ですが、ジェフが居ない以上彼と作り上げた楽曲以上のものが出来なければ意味がないんですよね。もちろんこのアルバムを聴いて思ったのはまだまだ良いものが作り上げられそうな期待はあります。
過去にとらわれず、また過去を見失わずというスタンスは非常に難しいと思いますが逆にいえば「OPERATION:MINDCRIME」「EMPIER」という彼らの最高傑作に匹敵する作品はそう簡単に出来るものでもないはずです。ですがこれは方法論の問題でもあり彼らは全盛期の音楽性を重視しかつ現在の音楽性を発展させなければいけないというわけでもないはずですから。自由度はかなり高くまだまだ挑戦できる位置には居ますので是非とも現在のバンドしてのケミストリーを存分なく発揮し、新旧のファンを納得させる作品=帝国を次までには作り上げてもらいたいものですね。