メタル・モンスター | 新・づらづら日記

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音楽・お笑い・スポーツ・アニゲetc. 雑食系バカ・ジャブきちが綴る日々の雑記帳です。令和元年6月、ヤフーブログから引っ越してきました。

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 先月末にゲットした1冊を。                                                                                                                                                                                                                                                                                                         
                                                                                                                       
河出書房新社から出版された文藝別冊/KAWADE夢ムック「メタリカ 不屈のヘヴィ・メタル・モンスター」というムック本です。

結成30周年を記念し国内の著名な音楽評論家のエッセイをはじめ元MEGADETHのギタリスト・マーティ・フリードマンや作家の道尾秀介氏、そしてメタラー漫画家・喜国雅彦氏などの特別寄稿漫画など見どころ満載。

さらには各アルバムの解説や新旧メンバーの人物論、そしてメタリカを読み解く100のアルバムというレビューまで掲載されておりいろんな人物がいろんな切り口で解説しているので改めてメタリカというバンドが結成から現在までどれだけのことをしてきたバンドなのかということがコレを読めば大体分かります。

個人的なメタリカ原体験が「...AND JUSTICE FOR ALL」からで高校時代、しかも初めて行った単独のライブなので当時のMETALLICAの凄さというものを知っている身としては現在の大物=ビッグ・モンスターとしての存在は決して疎ましくないむしろ誇らしい。それは単純に当時反抗しながら夢中になっていたものが肯定されているからである。しかし私より上の世代の方でメタリカのごく初期からのファンはどう思うであろうか。

この本に伊藤政則氏が書かれているのですが氏もデビュー当時はアルバムを聴いただけではあまりピンと来なかったらしくメタリカというバンドを理解するにはやはりアルバムよりもライブで判断するようなことをいっております。たしかにコレまでメタリカはベストアルバムを作っては居ません。それはスタジオレコーディングが全てではなくあくまで曲を世に知らしめるだけの手段に過ぎず1枚1枚全く違うものを作ってきただけにアルバムだけで評価してはいけないバンド。体感しないと分からないバンド、それは単純にメタリカというバンドが進化し続けるバンドでありアルバムでは体験できないサムシングエルスがあるライブバンドというのはいうまでもありませんが。とにかくアリーナクラスの会場を観客一杯にして最高のショウを魅せられる80年代から活躍しているメタルバンドはアメリカではメタリカくらいしか居ないのですよ。それだけに“怪物”なのです。

ほかにも当時のメタル界隈を良く知るマーティのインタビューは興味深かったし読みどころは非常に多い。
コレを読んで常に呈される「メタリカとは一体なんなのか?」という疑問については答えはただひとつ
「メタリカはメタリカである」ということに個人的には落ち着いた。なんとなく30年の節目にスッキリした気持ちになりまた改めてメタリカを聴きたくなる気持ちになった1冊デス。