またまたフラゲで明日発売のHIBRIAのニューアルバム「SILENT REVENGE」をゲット!
SILENT REVENGE / HIBRIA 1. Silent Revenge 2. Lonely Fight 3. Deadly Vengeance 4. Walking To Death 5. Silence Will Make You Suffer 6. Shall I Keep On Burning 7. The Place That You Belong 8. The Scream Of An Angel 9. The Way It Is 10. Bleeding On My Regrets (日本盤ボーナス・トラック)前作「BLIND RIDE」から2年半、間隔としてはわりと早かったかなとも思えるほどバンドが順調なのかと思いきや、前作のベーシスト交代に続き今作もギタリストがディエゴ・カスペルからヘナート・オソーリオなる人物に交代するという修羅場を経験してのニューアルバム製作だったようです。
前作からの大きな変化はこのニューギタリストの加入がポイントだったのだろうか。彼が今作のプロデューサーも兼任している。前作のグルーヴ感+シンガロング要素が復活し2ndアルバムに近い印象。さらにはスピード&パワーのゴリ押し一辺倒のメタルではなくM-6のような抑揚やコーラスワークなどの細かいアレンジメントにも成長の跡が窺える。そのため楽曲もわりとバラエティに富んだ印象だ。テクニカルなプレイが身上なだけにそれに見合った楽曲が揃った決して悪くないアルバムである。
しかしプロデューサーやミックスダウンは一度でいいから一流の人間を使ったほうがいいと思う。日本のバンドでもこういう音なのが多いし最近の風潮でもあるのだろうかどうしてもPro Toolなどコンピューターで処理しましたっていうコンパクトな当たり障りの無い音なのですよ。そりゃ昔に比べれば格段に音質もいいしチャンネル数も十分にあり音もつぶれず音圧も負けていないんだけどどうしても不自然なミックスで音と音の間にちょっとした隙間が出来る。これが物足りなさを感じてしまう。前回紹介したBLACK SABBATHの新作の音と比べるとデモテープ並みの音に聞こえてしまう。セルフプロデュースも予算的なことであれば仕方ないがやはりワンランク上のバンドになるにはこういったところにお金を惜しまず勉強するべきだ。