春の新作(2) | 新・づらづら日記

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音楽・お笑い・スポーツ・アニゲetc. 雑食系バカ・ジャブきちが綴る日々の雑記帳です。令和元年6月、ヤフーブログから引っ越してきました。

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GW真っ只中ですが例年通り仕事ですw                                                                                                                          
さて、先月買ったCDがまだあったのでご紹介。
といってもほとんどの方が知らないと思うまたまたマニアックなバンドのニューアルバムです(^_^;

TRIXTER / NEW AUDIO MACHINE
1. Drag Me Down  
2. Get On It  
3. Dirty Love  
4. Machine  
5. Live For The Day  
6. Ride  
7. Physical Attraction  
8. Tattoos & Misery  
9. The Coolest Thing  
10. Save Your Soul  
11. Walk With A Stranger 
12. Give It To Me Good 2012 (Bonus Track)
TRIXTERはあのBON JOVIやSKID ROWと同じアメリカ・ニュージャージー出身の4人組バンド。1990年にセルフタイトルのアルバムでデビューしそのキャッチなー音楽性とアメリカン・ハード・ロックの王道を行くスタイルでスマッシュヒット。続く2ndアルバム「HEAR!」を1992年にリリース。
しかしご承知のとおりこの年はNIRVANAの爆発的ヒットで音楽界は激変しネコも杓子もグランジ一辺倒になってしまう時代でした。2ndはものすごく良い出来栄えだったにもかかわらずセールスは惨憺たる結果に。まぁこれは当時所属のレーベル(Mechanix)が全くと言っていいほどプロモーションに力を入れず野放しだったそうで。というのもこのレーベル、大手MCAの子会社でHR/HM専門として成り立ってはいたものの実際は税金対策の会社だったそうで。この頃のメジャーのそういった専門レーベルはみんなそういうところばかりだったそうな。可哀想に。

かくしてTRIXTERはメジャーからドロップしインディーズでカバー曲を集めたEPをリリースし、間もなく解散の道を辿るのであります。

その後メンバーは40FT.RINGOなどいくつかのバンドを経ながら’80sのリバイバルブームに押され2007年に復活の道を辿る。そして完成されたのがこのアルバムなのです。

当時のTRIXTERはどちらかというとパーティ・ロックのノリに近いアッパーチューンが多く一聴すると西海岸のVAN HALENやヘア・メタル的なイメージなのですが実は東海岸というちょっと変わった音楽性ではあるものの楽曲がそこら辺のバンドとは段違いの秀逸さ。そしてこのバンドのギタリスト、スティーヴ・ブラウンがカッチョイイんですわぁ(´∀` ) なぜこのバンドが人気が出なかったのかが不思議なくらい。というか今思えばあのグランジブームが不思議なくらいでしたがw あのブームと先述のレーベルさえ間違っていなければ確実に人気は出ていたであろうバンドではある。

さて、今回の新作は再結成後初のアルバム、なんとオリジナルアルバムは20年ぶり!(こんなバンドばっかりだなw)
とにかく楽曲もサウンドも全ての内容が良い! 当時聴いていた方ならまず間違い納得できる内容です。1曲目がカントリー/ウェスタン風なのがまず大人の風格と時代の流れを感じさせるものの2曲目以降はシャッフル・ブギー調にオーソドックスなハードロック、4曲目は2ndのRockin’Horseを髣髴とさせる爽快なナンバー。そしてバラードもアコースティックを基調としていたりちょっと懐かしくなる甘いメロディーなんかも当時のまま。なんか全体的に成長というか逞しくなったところがあるものの当時の良さがそのまま残っていたのはホントに嬉しい。

こういうバンドが売れなきゃいけないのに世の中というものはホント辛いところがありますよね。まぁ今はレコード会社の言いなりにならなくてもいいわけですからこういった良質の作品を出せるのならばどんどん出してがんばって貰いたいですよ。