BULLET FOR MY VALENTINE(以下BFMV)はイギリス・ウェールズ出身のヘヴィメタル・バンド。2004年にミニアルバムでデビュー。翌年フルレンスアルバム「THE POISON」でワールドワイドデビューするやいなやHM界では期待の新星として一躍人気を得ることになる。
その音楽性はIRON MAIDENやMETALLICAなどにPANTERAなどのパワーメタルの要素を融合させた分かりやすいモノとなっており、なおかつオーバーグラウンドでも通用し得るただの亜流ではないところにもセンスの良さも感じる。
そのBFMVの2ndフルアルバムが今回紹介する「SCREAM AIM FIRE」。早速聴きましたが・・・プレッシャーをモノともしないところが流石ですね。イヤ、すごい!
前作までのキャッチーなメロディラインにギターリフ、スクリーム、ブレイクダウンなど基本的路線は踏襲しつつ前作までにはなかったメジャーキーの楽曲など新しい試みもありなかなかバラエティに富んでいる。Voのマット・タックの声質が喉の手術により若干変わった事もあり結果的に成長的な部分としてプラスになっているのも嬉しい。聴き込めばまた違った部分も発見できるでしょう。
期待通りな反面あまり挑戦的=裏切り的な部分がないのが残念だが、ボーナストラックの「NO EASY WAY OUT」(ロッキー4のサントラに収録されているロバート・テッパーのカバー)はとても意外だった。コレがまた良い出来なのでこのチョイス&アレンジにも非凡でないセンスを感じる。
イキの良い若手がなかなか出てこない中、BFMVは一歩抜け出ている気がするなぁ。やはりロックの歴史は大英帝国が変えるのかしらね。