
かつて若くして命を落とした伝説のブルースギタリスト、ロバート・ジョンソンはその稀有な才能を指して「悪魔に魂を売った男」と喩えられましたが、彼女の場合魂とまでは行かないものの成功を収めた代償として聴力を失ったという点では似たようなところでしょうか。彼女が歌い続けてきたい気持ちは分かるけど、この状態で歌い続けることで果たしてメリットがあるのかどうか。同情を誘うような真似は本人には毛頭ないかもしれないけどそう思われても仕方ないような活動だけは避けてもらいたい。
でもねぇ、コレだけ売れていても彼女の歌って老若男女みんなが知ってる歌、少ないのよねぇ。彼女果たして誰のために歌っているのか。もし誰のためでもないという答えならば一回自分を見直す時期が来ているのかもしれない。今の彼女を見ているとね、何かから逃れるためになんかもう一生懸命なんですけどもがいているようにしか見えない。彼女は元々モデルでデビューして一時期タレントとして活躍してはいたけども歌手として専念してから現在までの10年は実際紆余曲折あったかもしれないがあまりにも順調すぎたように映る。細く長く生きるか、太く短く生きるか、いずれにせよ自由に羽ばたくのもいいけど止まり木ってのも必要なのではないのかな。
今日のBGM:ME AND THE DEVIL BLUES (ROBERT JOHNSON)