
そもそも井筒監督も自身の映画では独自の世界観を出してメッセージ色の強い物を作っておきながら、かたやワイドショーやトーク番組であることないこと言いたい放題言ってるという何とも本末転倒なことをしてますね。しかも他人の作品をろくに見もせず貶したりとちょっと図に乗ったような風にも見える。それをたけしは知ってたんですね。さすがだなぁ。
たけしの映画持論は「とにかく自分が作ってみたい」というものなんですよね。評価はともかくとしてまず自分が納得できるもの。感動させるとかそういうのありきではなくその作品を見て何かを感じられればソレが感動なわけだから見る人がどう思うなんて事は一切考ない。つまり大衆の求めるものではなく独自の世界観によってアートなレベルまで引き上げられるわけです。たけしにとって大衆の求めるものはお笑いで散々やってきたわけだからそんなのはどうでもいいことなんでしょう。(最近はダウンタウンの松本もこのレベルまで来てますよね)
そんなたけしだからこそ「バカ」発言が生きてくるわけですよ。映画を愛する、愛されるなどを論ずる以前に作る側の人間はまずその作品で示せってことですよ。映画に限らず作り手と受け手の温度差ってのは受け入れられるまでには計り知れないものがあります。たけしはそんな重圧の中で世界に認められるような作品を作り上げたのだからこの一言に含蓄があるような気がしますね。
今日のBGM:クスリルンバ(アントニオ古賀・渡辺敏彦)