正式には「太正浪漫倶楽部」。TVゲーム「サクラ大戦」シリーズのオフィシャルファンクラブなんですが、昨年その存在自体の曖昧さからやむを得ず閉会に追いやられてしまいました。まぁネタにするくらいなので当然私も入会してました。(ちなみにサクラ大戦シリーズは個人的に好きなゲームのひとつでもあります)
そもそも当初はファンと製作者との交流の場であり隔月で発行される会報誌での情報公開などで存在意義はあったのですが、時代がこのようなネット社会となり情報などもリアルタイムでフォローしきれなくなるのと同時にネタの枯渇等も相俟ってさらにその年会費¥5000という高額もネックになったのも事実。故に閉会に追い込まれたというわけです。この話題は以前会員内でも問題になったのですが・・・
その中でも唯一の利点とも言うべき毎年夏と冬に行われる「歌謡ショウ」のチケット優先先行予約というのがあったのですが、それも昨年までかと思いきや今年もそのサービスだけは元会員には継続してくれるようです。そういう趣旨の葉書が昨日来ました。
個人的には第一回目を除き毎回足を運ぶほど御贔屓にしているくらいなのでこの措置には正直嬉しいです。逆に会があった頃からこれしかメリットが無かったというのが悲しい。もっともサクラ大戦は10代20代のファン層が多いにもかかわらずその敷居の高さには前々から指摘があったほど。つまり熱狂的なファンがその人気を後押しいていたわけだが反面その人たちがサクラ大戦のファン層を閉塞的なものにさせていたということ。その閉塞的なファン層がファンクラブ閉会へと追い込んだといっても過言ではないと思う。(別にファンそのものが悪いと言うわけではない、念のため)
浪漫倶楽部はハッキリ言って良いファンクラブではなかった。そのひとつに会費の対価、つまりもっと会員に対するメリットが欲しかった。会員の中には学生だって少なくないはずなのにそういう人たちから¥5000も取りながらその対価が会報誌とチケット先行予約というのは些か高すぎた。運営するほうも会員と非会員の格差をなるべくつけないような変な努力をしたおかげで一般のファン離れは防げたものの金を払ったファンのほうが犠牲を被る形となった。
こういった経緯からも閉会に追いやられたと言うのも頷けると思いますが、会自体は今後問題を解消した上で再開する余地があるそうです。まぁサクラファンは今PS2のおかげで新しいファンが増えているのと同時に去っていく人間も多い。良い流れでまたサクラ大戦シリーズが発展して行けばそれに越したことは無い。そのためにはまず今夏の「サクラ大戦V」が大きな鍵を握っているのは確かだ。
今日のBGM:負犬の唄[ブルース](川谷拓三)