A-2 過去問 類似 HZ408A2

 

1.× 環状ソレノイドコイルのインダクタンスLは巻数n、断面積S、円周の長さℓ、透磁率μとするとL=μn^2S/ℓで表されるのでインダクタンスは巻数の2乗に比例することが分かる。従って巻数がAの1/3であるBについてその自己インダクタンスLBはAの(1/3)^2=1/9になる。

 

2. 〇 題意より「磁気回路に漏れ磁束及び磁気飽和はない」ので結合係数は1である。

 

3. 〇 結合係数k(=1)とすると、相互インダクタンスM=k√(LA・LB)=1・√(LA・LA/9)=LA/3となる。

 

4. 〇 コイルを流れる電流とそれによって作られる磁界の向きは「右手の法則」で表されます。

 

従って上図のように、流れる電流の向きを矢印方向とするとコイルAの磁場の向きは赤矢印、コイルBの磁場の向きは青矢印となり、逆の方向であることがわかります。

 

5. 〇 相互インダクタンスをMとすると

磁界の向きが逆のとき合成インダクタンスLall=LA+LB-2M

磁界の向きが同じとき合成インダクタンスLall=LA+LB+2M

であるから、本問では磁界の向きが逆であるのでLall=LA+LB-2M=LA+(LA/9)-2(LA/3)=4LA/9