<過去問同じ FK407 A-6>

前回FK407 A-6とは問題の順番(1)(2)(3)が変わっているだけですね。

 

直列(共振)回路では全素子に共通な電流Iを実数軸にとって、複素平面でそれぞれの素子の電圧を考えるのが分かりやすいです(並列回路では全素子に共通なのは電圧Vを実数軸にとって、複素平面でそれぞれの素子の電流を考える)。

(1)ω=ω0(共振状態)ではVcとVLの向きは反対で大きさは等しくなるから打ち消し合うことになり、VはVRと等しくなる(下図)。

このときVとVLの位相差は90°(π/2)である。

 

(2))ω>ω0のときωL>ω0L=1/ω0C>1/ωCであるからVL=jωLI>j(I/ωC)=Vcとなり回路は誘導性になる。

このときIはVよりも位相が遅れる

 

(3)ω<ω0のときωL<ω0L=1/ω0C<1/ωCであるからVL=jωLI<j(I/ωC)=Vcとなり回路は容量性になる。

このときVLはVcより小さい