<過去問数値違い FA211 A-18 FA907 A-20など>

 

古くは平成20年FA001 A-18にも出題されていますが、忘れた頃にやってくる感じの問題です。

 

 

さて、解いていきましょうか。

 

題意の「遮断領域で6dB/octで減衰する積分回路」とは一次のローパスフィルタで代表的な回路としてはRC積分回路が挙げられます。

このときの出力波形は

のようになり、電圧の最大値(または最大振幅)の63.2%に達するまでの立ち上がり時間τ[s](タウ)を時定数といいτ=CRで表されます。

 

本問においては出力の振幅1[V]で、0.63[V](≒63.2%)に達するまでの時間が2[ms]であることからτ=2[ms]=2×10^-3[s]となります。ここで(高域)遮断周波数fc=1/2πτなので

fc=1/(2π×2×10^-3)=250/π[Hz]と計算できます。

 

遮断周波数の算出は下記記事をご参照下さい。