計算問題を中心に解説をしていきます。過去問のある文章問題は解説省略します。
A-9 【古い過去問】 平成28年7月期A-7に同じ問題あり
A-10
令和3年1月期(2回目)A-10と数値違いの問題ですね。
垂直接地アンテナは受端開放線路として考えてインピーダンスを求め、その虚数部が打ち消される(=共振)ようなコイルのインダクタンスを求めればよい。
受端開放線路のインピーダンスZは、線路の特性インピーダンスZ0、長さℓ、位相定数β(=2π/λ:λは波長)とすると
Z=-jZ0cotβℓ
であるから、ℓ=12.5[m]、λ=300/3=100[m]を代入して
Z=-j×628×1/tan(2π×12.5/100)=-j628/tan(π/4)=-j628[Ω]
となる。
一方でインダクタンスL[H]のコイルの周波数3[MHz]=3×10^6[Hz]におけるインピーダンスZLは
ZL=jωL=j2π×(3×10^6)×L
であるから、Z+ZL=0を満たすLの値を求めると
628=6π×10^6×L
L=(200/6)×10^-6=33×10^-6[H]・・・33[μH]が答えとなる。
A-11 令和3年1月期(2回目)A-11に類似問題、平成27年1月期A-10にほぼ同じ選択肢問題があります。
A-12 令和3年1月期(2回目)A-12に類似(選択肢)問題があります。