給電線のインピーダンスZ、アンテナのインピーダンスRaのときλ/4の長さの整合線路のインピーダンスZ0Z0^2=ZRaを知っているかどうかですが、陸技レベルで考えてみましょう。

 

受端からの距離lの点から負荷側を見たときの線路のインピーダンスZは、線路の特性インピーダンスZ0、(受端)負荷のインピーダンスZRとすると(位相定数β=2π/λ)

(この公式は一陸技・無線工学Bの範囲です)

なので、l=λ/4を代入すると

と求められます。

 

 

 

【おまけ】

実はこの公式で、令和3年4月期1アマ工学A-20のT形同軸トラップの問題も解けてしまいます。トラップの入口から受端をみたインピーダンスZは、同軸線路のインピーダンスZ0、受端の(負荷)抵抗ZRとすると

ですから・・・

 

①l=λ/4に相当する電波(基本波)の場合、同軸トラップの受端を短絡したときZR=0となるので


頭にjがついているので誘導性のリアクタンスになりますが、(Zの)大きさは∞となりトラップへは電流(電波)が流れません。

 

②l=λ/2に相当する電波(2次高調波)の場合、同軸トラップの受端を短絡したときZR=0となるので

なのでZ=0(リアクタンス=0)となり電波は全てトラップ側に流れることがわかります。