令和3年7月 一陸技 無線工学A 2回目の解説です。

 

【A-1】 過去問・・・見慣れた第1種ベッセル関数のグラフですね。

【A-2】 過去問・・・離散コサイン変換の問題です。

 

【A-3】 新問のような気がします。位相変調波の最大周波数偏移についての問題ですね。

 

 変調信号周波数fm、位相変調指数mpとすると位相変調波の最大周波数偏移Fd=fp・mp・・・①である。ここで題意より位相変調指数(=0.4[rad])の誤差が±20%であるから、変調指数mpの最大値は0.4+0.4×0.2=0.48(最小値は0.4-0.4×0.2=0.32)となる。①式より最大周波数偏移Fdはmpに比例するから、Fdが最大になるのはmpが最大のときである。従ってFd=100×0.48=48[kHz]と求められる。このとき(最大)占有周波数帯域幅Bw=2×(fm+Fd)=2×(100+48)=296[kHz]となり、正解は「4」であることがわかる。

 

【A-4】これも過去問、包絡線検波器の問題。

 

【A-5】新問だと思います。これは相互変調の純粋な計算問題ですね。以前解説した相互変調の記事を参照してみて下さい。

 

 

この式中の赤い四角で囲んだ項に、2ω1-ω2の周波数成分が含まれますので、この項のみ展開してみます。

 

求める周波数2ω12の成分は上式の赤四角部分に相当するので、求める振幅は3a3A^2B/4となります。地道に計算してみて下さい。