10MHzのバンドパスフィルタのところで、何度か引っかかってしまって前に進んでいません。というのは、取りあえず計算で導き出した80pFのセラミックコンデンサをコイルにはんだ付けして、共振周波数を測定したら、nanoVNAがそれらしい波形を出さなかったからです。

 

 

それから、もうなんだかわからなくなってしまって、結局はコンデンサを取り外し、コイルにテスターを当ててみたら導通がない!!ということで、分解してみました。

 

 

どうもはんだ付け不良だったのか、なんなのか、よくわからなかったのですが、はんだごてを当てて復活させました。製作時にチェックしていると思うんですけどね。不思議です。

 

それで、共振周波数を測定しようとディップメータを取り出してみたのですが、全然ディップしません。何度かやって、シールドケースを取り外した状態で5mm位に近づけるとわずかにディップします。およそ11MHzくらいです。とは言ってもシールドケースを取り付けると周波数が変わってしまいますし、そもそもディップ点がわからなくなります。昔は確か、これでも測定できたんだっけなあと古い記憶をたどりますが、でてきません。新しい記憶だけではなく、古い記憶まで消えてしまったようで悲しくなりました。

 

仕方ないので、ネットで検索し、リンクコイルから引き出した導線をディップメータのコイルに何度か絡ませてやると良いということで、解決できました。当初、ディップメータのコイルの足から100pFのコンデンサを経由して共振回路につなぐ静電結合という方法もあるということでやってみましたが、静電結合ではディップ点がわかりませんでした。

 

 

そういえば、このトリオのディップメータ DM-801は、今は廃業してしまった室蘭オーディオハムセンターで購入したものです。今でも測定器としては、JVCケンウッドがテクシオブランドで出していると思っていましたが、もう30年近く前に独立して別会社になっていたのですね。トリオ時代はアマチュア向けの測定器を多く販売していましたが、テクシオになってからはアマチュアにとって敷居が高くなってしまって残念です。というか、私が貧乏なだけかもしれませんけどw

 

ところで本題に戻って、シールドケースに入ったコイルの共振回路は82pFで14MHz付近での共振となりました。コンデンサをもう少し大きくする必要がありそうです。