まあ、まんまなんで説明もいらないかと思いますが、動機だけでも書いておきましょうか。

 

そもそもはジャンパーワイヤーなんか買って来ればよいわけなんですが、製作の理由は私の持っているブレッドボードにあります。数年前に秋月電子に行ったときに、何か自分へのお土産として欲しいなと思い、買ってきたE.I.C. E-CALLというブランドのEIC-108というのが私の現用のブレッドボードです。

 

 

今、通販を調べたら3000円くらいしますが、記憶によると2000円くらいだったので、私の記憶が間違っていなければ(あまり自信がないのがつらいところですが)、おそらく円安で値上げをしたのでしょう。

 

それはどうでも良いことなんですが、問題はこのブレッドボードのジョンソン端子(ターミナル)にあります。

 

 

なんか、立派なのが付いているのですが、これがどうしてあまり役に立っていなかったのです。というのも、この端子、単に鉄板についているだけだからです。裏側でどこかに繋がっているわけではありません。ご丁寧にVa,Vb,Vcとアース記号が書いてありますが、別にどう使おうと、そして、その位置をどう変更しようと使用者の自由というか、そんな感じのものです。

 

初めは赤と黒の線だけでも裏側から接続しようかと思ったのですが、電圧が2種類あるような、例を挙げると2電源OPアンプのようなものに使用するときは、かえって不便というか、間違えそうです。それで、オーソドックスにジョンソンターミナルにY型圧着端子をつないでそこから電源をジャンパーピンで供給するということを考えました。

 

ところで、電源インピーダンスを下げる方法は、コンデンサを使う方法もありますが、そもそも配線で電圧降下を起こしているようなことも大きな問題です。ですので、電源線はできるだけ太い電線を使いたいところです。一般に使われているジャンパーワイヤーの電線は、AWG24くらいでしょうか。より線なので正確に測るのは難しいところですが、感覚的にはこんなものかと思います。電源線はもう一回り太いのが欲しいのでジャンパーワイヤーの改造というのは止めることにしました。

 

ジャンパーワイヤーの先っぽのちょっと固めの金属の太さは、ノギスで測ったところ0.6mmくらいです。たまたま手元に0.6mmの錫メッキ線があったので、これを活用することにしました。ジョンソン端子に合うY型圧着端子は手元になかったので、R2-4というラウンド(円)型端子をニッパーで切って加工しました。

 

 

本来は、圧着した後にはんだ付けなんてもっての外なのですが、電線が細いのでそうも言っていられません。切れたら再加工することにしましょう。

 

 

最後に、熱収縮チューブをかけて完成です。4色作りましたが、緑の熱収縮チューブが無くて青くなってしまったのはご愛敬です。電線も緑だけちょっと細いです。赤・黒・黄色はAWG18くらい、緑がAWG20くらいだと思います。この電線は、PCを分解したときに壊れた電源についていたものをリサイクルしたものです。半世紀も前に亡くなった祖母の押し入れにはお菓子の箱や包み紙などが宝物のようにしまってありましたが、どうやら私にも遺伝したようですw