旅行前に急に円が大きく下がり、これは早いとこ手に入れないと高くなるなと思い、AliexpressでTinySAを購入しました。

 

TinySAは、偽物などの問題もあり、いろいろと調べてみると信用のおけるショップがHPに紹介されています。

 

 

その中で、Where to buyというページの中に紹介されていたAliexpressのZeeko storeというところで購入しました。私にとっても、中華ネット通販としてもなかなか値の張る商品ですので、価格よりも信用のおけるところで購入すべきかと思ったのです。

 

 

立派な化粧箱に入っています。金箔押しです。私が購入したのは4インチのUltraという機種です。

 

 

箱の中は2段になっていて、上に本体、下に付属品が入っています。取説のようなものはなく、ネットで見てねってことでしょう。

 

 

付属品です。ロッドアンテナ、両端がメスのSMAコネクタ、充電用のUSBケーブル、SMAケーブルが2本、ギターのピックのようなプラスチックの板がついたストラップが1本ですべてです。

 

TinySAそのものは、旅行中に家にとどいていましたので、何日かかって届いたのかは不明ですが、特に本体が問題になったわけではありません。・・・が、TinySAだけでは使えないということを、調べていく中で分かってきました。というのも、スペクトラムアナライザというのは、構造的にはヘテロダイン受信機です。その局部発振周波数を低い周波数から高い周波数までスイープして、出力を画面に表示するというものです。TinySAは低価格ですので、周波数の範囲は広いもののスポット的にしか受信できないようです。それは、初めからわかっていたことですが、何が問題かと言って、そもそもラジオですから、そんなに強い信号を入力できないということと、アンテナ端子(入力端子)がSMAということです。スペクトラムアナライザは、主に送信機などの信号の強さを調べるものです。横軸が周波数、縦軸が信号強度になります。オシロスコープの場合は、縦軸は信号強度ですが、横軸は時間になりますよね。同じ信号を時間で見るか、周波数で見るかの違いと言えば分かるでしょうか。

 

どっちでもいいんですが、そんなわけで送信機(トランシーバー)の送信出力をつなぐことになります。しかし、10Wとか100Wをラジオにつないだら壊れるのと一緒で、TinySAもそんな強い信号を入力できません。ですので、信号を弱くする装置(アッテネーター)が必要になります。これをすっかり忘れていて、結局手に入れることにしました。

 

TinySAの最大入力は+10dBm(10mW)です。これを超えると壊れます。それで、一番使うだろう10dB,20dB,30dBと3種類のアッテネーターをAliexpressに注文しました。通過最大電力は2Wです。仮に10dBのアッテネーターに2Wの電力を流すと、出力は0.2Wになり、1.8Wがアッテネーターで消費されます。これはどう考えても、送信機をつなぐためのアッテネーターというよりも、送信機のドライバ段より前の信号をつなぐときに使うものでしょうね。ですから、もっと大きな電力を扱うアッテネーターが必要だと思いました。それで、Aliexpressを調べてみたのですが、これが結構なお値段です。日本製だとTinySAがかわいく見えるような価格ですので、とても手が出ず、ヤフオクで購入しました。

 

 

それが、上の写真です。左から30dBのアッテネータ(100W)、10dBのアッテネーター(100W)、多分100Wのダミーロード、15Wのダミーロードです。出品者は100W・30dBのアッテネーターとしか書いてありませんでしたが、上の4つの写真が掲載されていて、私も変だなとは思いつつ、欲しいのは30dB・100Wのアッテネーターが入っていれば良いかと、安易に考え落札しました。日本製ですし、おそらく数万円はすると思いますが、4つで6800円でした。どういう値付けだったのかわかりませんが、かなり良い買い物でした。

 

さて、ここからが次の問題です。30dB・100W のアッテネーターをよく見ると、入力がN-Pと略されるN型オスのコネクタ、出力が写真にはありませんが、N-J(N型メス)コネクタです。多くのアマチュア無線機の送信機やトランシーバはM型コネクタ(M-P)です。そのままではつながりません。コネクタを買ってきて接続ケーブルを作るか、変換コネクタを購入して手持ちのケーブルを活用するか、どちらかの方法を取らなければ、せっかく買ったTinySaが宝の持ち腐れになってしまいます。

 

今のところ、手持ちに両端がBNC-Pケーブルがあるので、これを使った方が、使いやすいかなと思っています。測定用のケーブルって、ある程度柔らかくないと使いにくいので、あまり太くない方が楽なんです。すると、アッテネータから見て入力側にN-J<>BNC-Jという変換コネクタとM-P<>BNC-Jという変換コネクタ、出力側にN-P<>BNC-JとSMA-P<>BNC-Jという変換コネクタっが必要になります。なんか、書いていて頭が混乱してきました。間違えて注文しないよう、紙に書いて整理しておいた方が良さそうですw