昨日、ATU1000についてブログを書いた後、PCの中を探して、ようやくnanoVNA saverを探し出しました。ただし、バージョンは現行のものよりも古いです。

 

それを使って、T200-2を再測定してみました。

 

 

Amebaブログでは、これよりも大きなファイルは使えないようなのであきらめていますが、スミスチャートを見てお分かりになると思いますが、今度はグラフの外周にペタリと張り付いた線になっています。インダクタンスですから当たり前と言えば当たり前です。インダクタンスも1.4μH/10回-1MHzということで、AL値は14です。公開されているAL値は12.0ですので、ほぼいい感じ。気になるのはグラフの下段右側のQ Factorです。1MHzで100ほどですが、30MHzになると10に下がってしまっています。ただ、ATUのコイルはこのトロイダルコアを使ったコイルだけではなく、空芯コイルも2つ使われているので、高い周波数はそれらのコイルを使用することになるのかもしれません。

 

なんか、ウダウダと書いていますが、いろいろと調べてみると、T200-2が生産中止になったのか、ネットで販売しているところが減ってしまって、手に入らないという訳ではないのですが、思ったよりも高価なので、できれば再購入は避けたいところなのです。しかも、6つもありますので、単価*6になってしまいます。安いのはAliexpressばかりで、元々のキットもAliexpressから購入したので、ここから買うと元の木阿弥になりそうですw なお、調べていて気付いたのですが、このT200-2には片面に色が塗ってあります。#2材は赤ということで、サイズに関係なく赤色になっているのですが、販売先の画像の赤が茶色っぽい赤と、割と鮮やかな赤があるのです。私のところにあるT200-2は昨日のブログの写真のとおり、茶色っぽい赤です。鮮やかな赤のコイルが偽物と言えるほど根拠はないのですが、気になるところではあります。

 

それと、調べているうちにわからなくなってしまったのが、あるブログに「T系のコアは鉄を使っているのでトランスなどの用途に、FT系のコアはAL値を高くしているのでRFCに向いている」というような記述があり、本当かどうかわからないだけに、再購入の前に、またトロ活を読む必要がありそうです。

 

GitHubからこのATUの回路図他をダウンロードしました。

 

 

この中の回路図を見ると、FT50-43は、やはりトランスとして使われています。送信電力の一部を取り出し、それをリレーをコントロールしているようです。ですので、このコアがきちんと働かないと、トランシーバは送信になってもATUはスルーのままとなるような動作(つまり反応しない)となるはずです。こちらは4個しか使わないし、4個買っても1000円くらいなので再購入してもいいかなと、部品の問題ではなく、懐の問題で判断するということになってしまってます。

 

なお、ジャンク箱に秋月電子から購入したFT82-43がありましたので、これにUEWを10回巻いて、測ってみたのがこちらです。

 

 

トランスに使うので、本来なら1次2次と巻いて、通過特性を見るべきなのですが、取りあえず10回巻いて測定しただけという結果です。比較のために、FT50-43を再測定したものを掲載します。

 

 

リターンロスがほぼ0dBというのは良いのですが、インダクタンスがマイナスになっています。何か測定に間違いがあったのかなあ、だんだんと迷路にはまっていくような気がします。