話はずいぶん前にさかのぼります。2022年12月末。貴田電子のHPで気に入ったキットを見つけ注文しました。それが表題の「KEM-RX7-DX」です。RX7とあるように、7MHzの受信機です。この他にもDDSのVFOも注文しましたが、こちらはキットがないということで完成品を受け取ることにしました。

 

実は、貴田電子のキットはこれが初めてではなく、5年くらい前にもトランシーバを購入しています。なかなか作りごたえのあるキットメーカーです。・・・が、難点が一つだけあって、ガレージメーカーだけに手が回っていないということと、おそらくですが部品の入手に時間がかかることです。というわけで、キットを受け取ったのが、記憶によれば5月だったと思います。さすがに半年待ちというのは、なかなかですよね。

 

すぐに作ればよかったのですが、気温が上がると机に向かうのが億劫になることもあって、秋ころに作り始めました。

 

 

パーツは、シングルバンドの受信機ですからそれほど多くありません。ところが、こんなのもありました。

 

 

コンデンサが半分欠けています。輸送中の問題ではなく、表面の処理から見て製作時のミスでしょう。手持ちの代替品に変えました。コンデンサは2枚の電極版が向かい合って、その距離と挟んである誘電体により容量が決まりますから、電極版が半分くらいになっているものは、おそらく容量も半分くらいになっているでしょう。

 

私が購入したキットは、発振モジュールが当初の設計と違っていました。部品の入手ができなかったようです。それを基板上に下駄をはかせて取り付けようと考えて、はんだ付けを間違ってしまって、それっきり投げ出してしまいました。

 

というわけで、年が明けて、ようやく重い腰を上げ、(関係ない話ですが、このところ腰痛に悩まされていますw)、何とか修復しました。

 

 

はんだ付けしたピンヘッダを取り除き、新たに配線を引き回しました。かなり汚い配線ですね。

 

 

ようやく完成したので、電源を入れると何も表示されません。これは、液晶表示の電圧が調整していないためです。以前のトランシーバで学んだので、慌てずドライバーでポテンショメータを回すと、初期表示が出てきました。

 

 

調整はこれからですし、ケース入れの必要もありますので、どうしようか考えています。最終的にはトリオのTX-88Aと組み合わせてCW/AMでオンエアしたいなと思っているのですが、TSSが保証業務から足を洗ってしまったので、自作機や改造機などは、今後どうなるのかまだ不明なところも多く、しばらくの間投げておこうかと思います。非技適機の扱いが、例の「当分の間」なんてことになったのが一番の理由です。私は、「当分の間」の直前に、多くの非技適機を撤去してしまい、使えなくなってしまったのが、かなり頭にきています。何度も書いて申し訳ありません。