前回、修理しようかどうしようか悩んで終わっていましたが、何とか復旧できないかと電解コンデンサを購入しました。ところが、私の探し方が悪かったのかもしれませんが、細身の電解コンデンサが見つからず手に入れたのは12.5φのものです。というのは、前回書きましたが、耐圧が10Vのコンデンサをそれ以上の電圧で使うのはどうにも気持ちが悪く、16Vのものを探したからです。そんなわけで、このコンデンサを入れるために、あちこちの部品を外し、必要でないと思われる3.3Vラインと5Vラインは完全に取り外してしまいました。

 

 

これで、12Vラインの16Vのコンデンサを入れるスペースができました。それで、この状態で電源を入れたら12Vどころか、全然電圧が出てきません。回路図もないのでよくわからないのですが、あちこち触っていて故障させてしまったか、あるいは、5Vの出力などの一部を別の制御回路で使っていたために12Vラインが出ないのか不明です。後者だと、どのみちこれ以上コンデンサを入れるのは難しいこともあって、修理をあきらめこの電源はジャンク箱行きとしました。

 

取りあえず使えそうな配線材だけは邪魔になりますので取り外しました。

 

 

他に使えそうなものは、MOSFETと大きめのトロイダルコアあたりでしょうか。コイルとしては多分そのまま使えないでしょうが、DCのラインフィルタとして使える可能性があります。

 

ところで、新しく買った電解コンデンサのESRを測定してみました。

 

 

この値が大きいのか、それとも測定器がおかしいのかよくわかりませんが、少なくとも初めに分解した電源についていいた電解コンデンサの25Ωというびっくりするような値よりは小さいです。全部で10本買いましたので、全部測ってみましたが、最大2Ω、最小が0.4Ωほどでした。おそらくこのくらいなのでしょうね。

 

そうそう、一次側についていたコンデンサですが、こちらもびっくり。

 

 

115V-230Vの切り替え式の電源に200V耐圧のコンデンサを使うというのはあり得ない話です。100Vの日本だから問題になりませんが、アメリカをはじめとして200Vくらいの国はかなり多く、それらの国では多分2年も使えないでしょう。AQTISという会社はこんな電源を販売して大丈夫かなと思いましたが、2011年に倒産していたようです。この電源は記憶によると札幌の九十九電機で買ったように思います。(違っていたらごめんなさい)このころの電源がすべてこのような仕様だったのか、あるいはこの会社の電源だけだったのかはわかりませんが、もしこのブログをお読みの方でこの電源を今使っている方がいたら(おそらくいないと思いますが)早急に買い替えをお勧めします。いつ火を噴いてもおかしくないような設計です。