専用の工具、あるいは治具というものがあると、作業がたいへん楽になることはご存じのとおりです。場合によっては、それがないと作業できないということもあります。
無線機を分解していると、「あれ、これはどうしたらいいのか?」と思うことが、まれにありますが、その1つがマイクコネクタの取り外しです。自作で使うマイクコネクタは主に裏側からねじ止めされていますが、メーカー製のトランシーバーの場合の多くは、逆に前からねじ止めをしています。おそらくその方が生産性がよいのでしょう。
さて、このジャックドライバーです。ちょっと前まではエンジニアというメーカーで作られていましたが、どうやら生産中止になってしまったようです。手に入らなくなったら欲しくなるというのがマーフィーの法則です。
例によって、ネットで調べてみると、M型同軸コネクタ(通称UHFコネクタ)のねじ径がマイクコネクタと同一ということで、使い古しのコネクタを加工して代用するという記事を見つけました。それで、私も先達の知恵を借りて同じものを作りました。
製作自体は難しいことは一つもありませんが、あまり精度が出ていないと使えないこともあって、きちんと測定・ケガキをして加工しました。
まず、M型コネクタのねじをやすりで削り落とします。こういう作業はルーターを使うと簡単です。次にドライバ部分を加工します。紙を巻き付けそれを4等分して印をつけ、やはりルーターを使って削り落としました。仕上げは平やすりで手仕上げです。最後に、横穴をあけます。これもルーターに3mmのドリル刃を取り付けて穴をあけ、リーマーで穴を大きくしました。横に刺さっている鉄の棒はリーマーの棒です。この鉄棒は6φでした。
トランシーバーのマイクコネクタに合わせてみると、これがぴったりでガタがありません。簡単にマイクコネクタが外せ、滑ってパネルを傷つける心配もなくなりました。
