前回、リップルノイズが凄いんですが、測定がおかしかった? なんてことを書きました。

 

今回はマイナス電源部を完成させ、結線が終わり、最終的に測定してみました。

 

まずは、全面です。

 

 

見た感じ、良くできているのですが、元々の穴が1つ使用せずに余っているのがなんとも言えません。また、overloadと書かれている3mmLED(もとは麦球)の穴も使われていません。電流制御のLEDは今後の課題です。逆にトラッキングの穴の用途はどうしても思いつきませんでした。

 

 

受けから見た結線の様子です。プラス側が写真の下になり、マイナス側が上になります。電源トランス代わりの36Vスイッチング電源は2段構造で取り付けていますので、1つしか見えません。

 

 

5V無負荷の状態のマイナス端子の様子です。リップルというかノイズはp-p560mVということで、あまりよいとは言えません。今後は、これをなんとかするのが課題ですね。

 

ケースのふたを閉める前後で、AMラジオを近づけノイズを比較してみました。体感ですが、やはり金属製のケースを使うとノイズがわずかに減るようです。ノイズの発生源はスイッチング電源部にあることは明らかなので、この電源部をシールドケースに入れてしまうのが一番手っ取り早い対策になりますが、上の写真でもおわかりのようにケースに余裕がないので難しいように思います。スイッチング電源がアルミケースに入っているのはやはり意味があったのですね。

 

プラス電源部のGND端子とマイナス電源部のプラス端子の間の電位差は、電源を入れた状態で0.017Vほどでした。電流制御も入っていますし、ここを接続しても電源として壊れることはないと思います。今回は実験しませんでした。

 

というわけで、未使用の穴のアイデアが新たに出るまでは、このまま使おうかと思います。そういや、KENWOODの電源のノイズも測っておけばよかったと思いましたので、こちらも測定しました。

 

 

ということで、p-pで80mVでした。スイッチング電源のノイズが電圧比で7倍というのは、多いのか少ないのかわかりませんが、AMラジオ試験では、ノイズは全く聞こえませんでした。うちは低電界強度地域なので、これは素晴らしいです。

 

最近はデジタル機器の実験が多いので、このままでもおそらく問題ないでしょうが、フィルタも含めて考えてみたいと思います。ということで、この電源の改造は今回でおしまいです。