ドラマに出てきた名指揮者 | おどる法一 雑記帳

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久しぶりにドラマの話です。

昨年話題になっていた『下克上球児』に代わって、先日から『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』という、オーケストラを舞台にした新しいドラマが始まりました。


主人公の敏腕指揮者、夏目俊平役に扮するのは西島秀俊さん、片やソリの合わないムスメ役は芦田愛菜さん、お二人とも毎日ひょっとしたら岸田総理より顔をよく見てるんじゃないかと思いたくなるくらいの人気者ですが、話はこのお二人を中心に展開していくことになりそうです。


ところで、舞台となるオーケストラは某地方都市の潰れかかったオーケストラ、ここに世界的な指揮者が突然やってきて、かつ、かつてバイオリンを弾いていた女性が人目を憚るようにそこの市役所に務めていて…


これらの設定は、実はよそのチャンネルで一年前に放送されていた『リバーサルオーケストラ』というドラマによく似ていて、オヤッと思った方々も多かったのでは…と思います。特にこの世界的指揮者が潰れかかったオーケストラをテコ入れするドラマは遡っていくとずいぶん前にも作られておりました。そこでかなりこじつけですが、そういえばドラマに出てきた名指揮もだんだん増えてきたかも…と思い、ちょっと思い出して並べてみることにしました。


まずはこの方…



こちらは三上博さん扮する鳴瀬望。だいぶ古くて今から26年前に放送された『それが答えだ』というドラマに出てきた主人公の名指揮者です。あまりにも強引なやり方に団員たちに愛想を尽かされ、一流オーケストラを追放されてしまった鳴瀬望が田舎の中学校で子供たちのオーケストラを指導していくうちに人としての心を取り戻していく…というわかりやすいドラマなのですが、コレはいいドラマでした。最終回は涙腺崩壊します。生徒役にまだ幼い藤原竜也さんや深田恭子さんが名を連ねているのも特筆ものです。YouTubeで見られるみたいなのでご興味のある方は是非。



二人目は玉木宏さん扮する千秋 真一、ご存知『のだめカンタービレ』の主人公、上野樹里さん扮するのだめこと野田恵のお相手役です。コミックの実写版としてドラマと映画2本が作られ、お二人とも漫画からそのまま飛び出してきたのではないかと思いたくなるくらい息もピッタリのハマり役、こちらも大変面白い話でした。千秋真一は団員が少しでも変な演奏をするとすぐにブチ切れる怖い指揮者で、その怒りっぶりがまた秀逸でした😄




三人目は田中圭さん扮する常盤朝陽、先述の『リバーサルオーケストラ』に出てきた名指揮者です。父が市長を務める市民オーケストラの立て直しに半ば騙し討ちのように日本に連れて帰ってこられて無理矢理巻き込まれるような展開でした。ぶっきらぼうで口も悪いが、音楽に向き合う姿勢はまっすぐで言うことにも説得力があるところなどは前出の二人ともよく似ていました。



そして最後は今回の夏目俊平。前出の三人とは違いこのヒトは全くとんがってなく、指揮台ではご覧のようにニコニコしながらタクトを振るところなど、オーケストラのドラマというと舞台設定など割と似た感じの作品が多かった中で、指揮者のキャラクター設定は今までの名指揮とはちょっと違う感じになってますね。これからがとても楽しみです。


この4人の方々に共通するのが、本物さながら、めちゃくちゃカッコよくて何回も見てしまうような見事なタクト捌きだと思います。それぞれ一流の指揮者の方が演技指導に就いたという話も聞きますが、役者さんたちの直向きでプロフェッショナルな一面には本当に頭が下がりますね。


さよならマエストロ、全編を通して美しい音楽も絶えず流れていて、本当に楽しみなドラマです。