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知らない街道(みち)を歩いてみたい

旧街道ウォーキングにハマった40代のオッサンの備忘録です。
速度とか移動距離とか、極力データ重視(寄り道など含む)!
写真はその日の気分次第でフィルムだったりデジカメだったりします。

古河~小山 18.16km 3時間28分47秒 平均速度5.2km/h

 

かつて宇都宮線ユーザーだったもので、JR宇都宮線が通る古河は、よく通ってはいたものの、ゆっくり歩くのは初めてだった。駅前を南北に走る大通りは真っ直ぐだが、旧街道の道筋は途中で枡形になっていて、かつては交通の要衝だった町の痕跡を留めている。

 

町の中には文久年間の碑が立っていた。

 

駅前はきれいに整備されていて近代的な町並みだったが、枡形を折れた先は古くからの建物も多く残っていて、雰囲気も素晴らしい。

 

 

しかしよく晴れた日だ。ちょうど秋の頃だったので空気も澄んでいて気持ちがいい。

 

古河宿をすぎると、すぐ野木に差し掛かった。江戸からの入り口には、野木神社がある。

参道がだいぶ長い。往復すると20~30分ぐらいかかりそうだったので迷ったが、ここはやはり外せないと思い参拝した。野木神社は歴史の古い神社で、仁徳天皇の時代に始まり、坂上田村麻呂が蝦夷征伐からの帰路、現在の場所に社殿を作ったという。このあたりは源平合戦の頃は野木宮合戦の舞台となり、勝利した源頼朝による関東支配が確立した。

境内の大きな銀杏の木は、坂上田村麻呂の手植えによるものとも言われていて、樹齢1200年だとか。旅の無事を祈って、再び北に向かって出発した。

 

このあたりからは筑波山がよく見える。自分が生まれ育った津軽平野は、岩木山や白神山地、八甲田山系に囲まれていて、3方向に山並みが見えるのに、関東平野は筑波山以外に目立った山が見えない。広いな~と思いながら歩く。

 

野木宿は、もう宿場町の痕跡が殆ど残っていないようだった。それでも、有志の方が作ってくださったのか、主要な場所には看板が建てられていた。

 

こういうの、本当にありがたいです。

 

野木宿の風景。

 

宿場の中には「野木の一里塚」があったようだが、今は民家になっている。宅地の開発が行われた当時に町の中にある一里塚をそのまま残すというのは難しかっただろうから、看板だけでも設置していただけるというのは本当にありがたい。

 

貴重な道標は、町指定文化財として大切にされていた。ここから栃木市方面に向かう脇往還が枝分かれしていて、栃木からは日光例幣使街道に接続できたそうだ。

 

もう東京から66km。なんとかここまでたどり着いた。

 

しばらく、田園地帯を眺めながらあるき続けて「乙女の一里塚」に着いた。

 

ちゃんと一里塚の木が残っている。大きな榎の足元に、祠が建てられていた。しっかり残っている一里塚に会うのは久しぶりだ。乙女村はかつて鹿沼方面から来る思川の河岸があって、ここより上流に向かう船と下流に向かう船で荷物を積み替えていたのだとか。今でいうと貨物ターミナルのような町だったのだろう。おそらく、そうした物流で財を成した人が寄進したのだろうか、村の八幡宮の鳥居も立派だった。

そういえば、街道沿いで見かける神社にも地域差があるように思う。越谷や粕壁(春日部)あたりでは香取神社をよく見かけるように思っていたが、野木のあたりに来ると八幡宮が次々と現れるようになった。

 

野木宿をすぎると、今度は間々田宿だ。野木、間々田といえば宇都宮線の駅名にもなっているので馴染み深い地名が続く。このあたりの駅は、日光道中の宿場町に設置されたのかと納得する(野木駅は宿場からはだいぶ離れていたけど)。

 

趣のある家屋も残ってはいるのだが

 

本陣跡、問屋場跡などは更地になっていた。

 

間々田宿は、江戸と日光のちょうど中間点にあたり、かつては「間の榎」転じて「逢の榎」という木があったのだとか。いよいよ中間点を過ぎたと思うと、気持ちもはやってくるのだが、宿場町2つ分ぐらい歩くとだいぶ疲れも出てくる。

 

間々田を後にして少し歩いたところに、立派な酒蔵が見えてきた。西堀酒造さんとおっしゃって、日光連山からの伏流水を仕込み水に使っているという、聞くからにして美味そうな説明をネットで見つけた。この蔵も国登録有形文化財なんだそうだ。残念ながら、朝早すぎて営業時間外だったのだが、いずれお邪魔してみたい。

 

この日は天気が気持ちよすぎて、黙々と歩いてしまったので、しばらく写真も撮っていなかった。気づいたらもう小山宿の入口にさしかかっていた。

 

町の入口にあったムクノキの切り株。きっと、この木を見た旅人は「ああ、小山に着いた」とホッとしていたことだろう。私も切り株(と脇に立つ看板)を見てホッとしてみる。

 

順調に小山にたどり着いた。日光道中を歩いて最初の「新幹線が停まる駅」の宿場だ。新幹線ならあっという間の道のりだが、きょうで7回目の日光街道。1日あたりに歩く距離を抑えているせいもあるが、やっぱり時間がかかった。

小山あたりまで来ると、元宇都宮市民としてもかなり馴染み深いエリアが続く。ここから先はよく知っている道ばかりだが、徒歩で旅するのは初めてだ。ますます次回が楽しみになってきた。