ノーレンジで電車釣行、わっぱめしと菅野川のヤマメの巻(笑)幸せ~ | 2nd rangeroverのブログ

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2NDレンジローバーやフライフィッシング。英国文化やガーデニングを愛する自然派おやじの日々のご紹介

我がレンジ君は車検中。車がないので釣りに行けない。いやいやそれは言訳だ。中学生宜しく電車で山を目指せばよいではないか!てなことで2週間くらい前から企てていた電車釣行。群馬の湯檜曾や奥会津の伊南川系、どこが良いやら、悩みに悩んで通勤の楽しみでもあったのだが、うちから近くて、料金格安。しかも旅行気分も味わえて、坊主の無いところ。絞りに絞って、大月から桂川水系に入ろうということに。

ちょうどアユも盛期になって、鮎師さんも渓流の上の方には入らないからと桂川の支流でしかも有名河川、鹿留川や柄杓流川の隙間を流れている菅野川。富士急行線の谷村町駅から歩いて1時間くらいで入川できそうだ、うちから片道1700円!安いじゃないか!西国分寺から高尾で乗り換え、8時過ぎに家を出て、10時半には到着する予定。でもせっかくだから駅弁でも食べながらいきたいなあと立川まで行けば、何と後続にあずさ7号が来ている。乗り換え時間は7分。さっと立川で降りて、まずは駅弁とビールを買って、ダッシュで自由席特急券を買えば!ほら天国のはじまり。立川~大月間は特急料金510円!安い!40分ほどなのでちょうど駅弁食べるにはピッタリ!!

立川駅で五目わっぱめしを購入です。

とり飯に錦糸玉子や青さのりで彩り豊かなベースにエビやホタテ、うずらの卵や椎茸、鳥の照り焼き、山菜やこんにゃくなどなど品数が多くて味も濃厚。海鮮と山菜、肉野菜がうまくミックスされていて昼前からビールが進みまーす!車じゃこうはいかないからねえ。

この海苔ととり飯おいしいです!今日は幸先よろし!

大月駅到着。予定よりだいぶ早く着きましたが、乗り換えの富士急行線の接続は一緒10時17分発です。駅は昔と変わらないのですが、2点大きく変わったところが、…帰りの駅弁の目星をつけようと思いきや、駅弁の販売が無くなってしまっていることと、乗り換え客の60%以上が外国人客で富士急の駅員さんは英語堪能になっていること。いやあ世界遺産登録とインバウンド客の増加を肌にしみて感じた休日でございます。

ここから20分ほど各駅停車で進みますと目指す谷村町駅です。

ご覧の通り、がっつり昭和の御造りで、駅舎の待合室も木のベンチシートです!

富士急のトーマスフェアに合わせて可愛く塗ってありますが、下のコンクリートの味わいもとっても素敵です。さあここからじっくり歩きます!谷村町の駅から、都留文科大付属小学校まで3キロ1時間ほど。背中のザックが肩にかかります。いつもは車で不精してますが、電車釣行は駅降りてから自分がすべて、歩かないと魚に会えもしません。さあ頑張りましょう!昔と違ってスッとコンビニがあって飲み物と入漁券が同時に購入できるし何かあったときの避難所になるのがいいですね!さあロッドを出してウエーダーを履き込みましょう!!

今日のロッドはいつもと違います。かつてアメリカに輸出していたという、お土産フライロッドのストックを釣りのサンスイさんが倉庫から大量放出したエコノミーバンブーロッドを遊び半分にリメイクしたもの3ピース5番7.6ft位にしてあります。電車釣行なのでいつもの主砲2ピースの2本はピースが長すぎるし、おるのも怖いのでで。3ピースは収納もよいし、まあスローな調子はよいかなと思い出陣してきました。このポイントのすぐ上でフライに反応があったので、すぐに反応があるかと思いきや、そこから長い忍耐の釣りになりました。谷村町到着10時37分、入渓地点11時40分、昼を挟んで1時30分過ぎまでノーフィッシュノーバイト。こりゃあまずいぞ、ここまで歩いてきて”ボ”は避けたい・・・・。多分もう1キロ以上遡上しているだろう、なぜか反応がない。先行者もいないようなので、昨日人が入ったのか?でも足跡もないしなあ。へたくそだからしょうがないんだけど…2時少し前に、少し懐の長い落ち込みでぴしゃっと!毛ばりが消えました。よっしゃと思いましたが、何と毛ばりにルアーが???(笑)

この川最小のターゲット、去年の新子でございます。まさにミノークラス。まあきれいでかわいいんだけどねえ。さあさあ早く流れにお帰りといってお別れいたしました。まあこれで坊主はなくなったとはいえ。これでお帰りはありえません。釣りはメンタルが試されるところ。だめだだめだとなってしまうと緊張感が途切れるともう全然釣れません。逆立ちしても釣れません。この小さな一匹を魚が釣れる試金石と判断するか、こんな小さな魚しかいないとあきらめてしまうかでその日の釣行の行方は左右されるのです。正直今日はこの後も小物反応ばかりで少々気持ちに疲れが出てきました。…途中枝沢の分岐点に着きました。気持ちを持ち変えたのはこのころでした。この先は森が被っていてひんやり空気が流れている、ここからが本命点か?さらに歩きます。2時半も回ろうとした頃、川はさらに高低差を詰めはじめ階段状のポイントが多くじゃなくてなってきました。それなりに毛ばりを咥えられない14-5センチの魚の反応が増えてきました。大きな落ち込みに差し掛かり、私の毛ばりがポイントに入り、ピックアップと毛ばりを取り込もうとすると魚信がグググっと、落込みのプールに光る魚影が見えます!よし来たヤマメだよく引く!ネットはザックを背負っているのでザックについています。気を付けて手元に寄せてきますと、銀毛です。おおよしよし、少し赤みがあるね。あれ?銀毛アマゴか・・・

あれ?なんだ虹やんやん。何故ここに?上のキャンプ場から流れてきたのかなあ?まあファイトは楽しませてもらったからそれはそれとして。それなりのおさかなとご一緒できて、幸せでございます。この先もボチボチ反応があり、へたくそのフライを加えそびれる輩もいるので、虹やんで終わりにしようとも思ったのですが、時合を感じてさらに釣り遡ります。川幅も狭まり、高低差も出てきた大場所でついにその時間がやってきました。”シュッ!””ポテ!””バシャ”早い!これは狙いの一番ヤマメです。しかも大きい!手元に寄せて久しぶりの美形の良型に大満足です!

写真からはわかりにくいんですが、本当にいい色艶の24㎝でしたよ!時計を見ればもう4時に。時合がくるまで辛抱の釣りでした。車の有難みを改めて知るとともに、後のない電車釣行の楽しさも改めて勉強することができました。ヤマメ君をもとに流れににリリースしておうちに帰ることとしましょう。登りに1時間下りも1時間です。今日は16,000歩ほど汗をかきかき山歩きをして、楽しい釣りを楽しんで魚に遊んでもらって楽しい休日でした!

雨予報も外れてくれました。田んぼの緑もきれいです。野鳥のイカルのさえずりとカジカガエルのきもちいいい鳴き声が渓にこだまします。

夕日を楽しんでビールを飲んで帰京します。渋滞も無く素敵な電車釣行でした!!ありがとう!!