神様からの賜物 奥武蔵の赤イワナさま(前編) | 2nd rangeroverのブログ

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2NDレンジローバーやフライフィッシング。英国文化やガーデニングを愛する自然派おやじの日々のご紹介

今朝は奥さんから、早く釣りに行って来たらと勧められた。うれしいやら。しかし早く布団を干したいのではよせい。ということらしい。先週は渇水で先行者4~5人の状況下で敗走して帰ったが、今日はしっかりと丁寧に回ろうと整い忍んで渓歩きである。

光と緑いっぱいの渓流はやはり気持ちがいい。日曜日ということもあり、昨日の先行者の足跡が結構あり、今日も苦戦を強いらせそうだ。この河川の中でも最上流のY入りは結構な量の魚がストックされているのであるが、やっと釣れたのは、ルアーサイズのヤマメの新子(笑)まあ、それはそれで魚に遊んでもらうことはうれしいのだ。取水場の上から1㎞位釣り上がると、なんとブーツウエーダーのソールが剥がれてしまった!すぐにポイントの川上に我がレンジ君が駐車していたので、メインのウエーダーと履き替えて、今度はさらに上のヤマメ魚止め堰堤の先支流のたぶんK入りだと思うが、奥様がゆっくり行ってこいと言ってくれたので、本当はあまり好きでないのだが、西向きの暗い渓に分け入った。このK入りは本谷合流の堰堤から別れ入渓できる。一番初めの小さな堰堤で一匹走られてしまった。うかつだった。水量が少ないので彼らも警戒しているようだ。この渓は高低差が大きいので、7m級の堰堤が続き、その先はゴルジュ滞となる。億劫ながら、二つの堰堤を直登し、泥だらけになりながら釣り上がった。でも、奔命は2番目の堰堤の一つ手前の5m級の落ち込みの懐にある。ひとひろの岩下にある、白泡のうたかたに潜んでいた。白泡の中にぼさぼさのエルクヘアカディスをほって回しておくと、そのうちに泡と毛ばりがすっと飲まれた。実はよく見えなかったのだで、遅れ合わせのびっくり合わせだったのだが、イワナににはあっていたようだ。流れの真ん中で、赤腹のイワナがこちらによって来るのが見えた。また今年も会えた、小さいけれど貴重な赤イワナ奥武蔵型だ(と思う)



なぜにここのイワナはひれがここまで赤いのだろう。腹が黄色いイワナは各地でよく見るのだが、
ひれが赤いイワナはそうそうお目にかかれない。ルアー並みの新子ヤマメと、6寸ほどのネイティブにお目にかかれたので、今日はこれで十分、さあ先週気になっていた蕎麦屋によってのど越しの
いい蕎麦を手繰って家族の待つ自宅に帰ることにしよう。深峪にすむ、原種の末裔たちとの、またの再会を楽しみにして。

後編に続く。