つくばEXPOとH2型ロケット | 2nd rangeroverのブログ

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2NDレンジローバーやフライフィッシング。英国文化やガーデニングを愛する自然派おやじの日々のご紹介

今日はお休みをもらって、茨城の英国アンティークショップに照明を買いにいったのだが、子供といっしょなので、つくばへ寄り道をした。つくばは1985年に科学万博が開催された場所で私にはとっても思い出深い場所でもある。21世紀には科学技術が果てなく進んで、もう宇宙へ進出しているだろうと思っていた。航空宇宙技術はアメリカ同様に進んでいるだろうと思っていた。日本も世界一の元気があり、そんな夢があふれていた万博だった。高校の彼女と何度か訪れた。当時世界最大の斜傾プラネタリウムが建築され、それは当時のメモリアルとして今も現地に残っていた。


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少し違ったのは、当時のピカピカだった建物の後ろに巨大な構造物と何もなかった周辺が都市化していたことだろう。巨大な構造物とはこれだ。


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NSADA (ナスダ)当時の宇宙開発事業団が開発したH2型。日本の宇宙開発は糸川博士のペンシルから始まり、おおすみが日本発の人工衛星となって以降現在に至るが宇宙開発事業団はアメリカのデルタロケットからノウハウを学び、ライセンスのN1型ロケットを事業用として打ち上げるようになった。文部科学省系の研究、探査ロケットはμ型ロケットが担当し、事業、通信や天気、放送などの事業分野はNASDAのN1ロケットが担当しており、N1はN2型へ発展し、国産液体燃料ロケットエンジンのLE-5型を搭載したH1型へ進んだのです。


そのH2型の実物のフェアリング(機種部分)が裸で展示されていました。分離後海上で回収された重要なものです。


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本体はアルミハニカムにアルミ合金を張り、その上に耐熱コーティングが塗布されていました。日本の場合このような航空宇宙文化財が適切に保存されないことがとても残念でなりません。なぜかって?それは世界一番じゃないからなんです。世界一じゃなければ、一番じゃなきゃ誰も大事に扱ってくれないんです。

衛星の静態試験機?も展示されていました。たいしたガードもないままに。・・・
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かみさんがひとこと。このはりつけが小学生の工作みたいなやつは本物かいって?

・・・・。

ロンドンの航空宇宙博物館ではアポロ13のカプセル、オデッセイを見たけれどとっても大事に保管されていました。やはり文化財なんですね。そのすぐ後ろの壁面に沢山の車が立て掛けてあるんですが、その中に日野自動車の乗用車も立派に展示してあったりして。


まあ、それはともかく、こういったものはきちんと保存して若い世代に引き継いで、というより勉強できる機会を用意しないとその産業は消失してしまいます。今の日本の航空宇宙産業はまさにはそんな状態だと思います。

(ノ_・。)