日本地震前兆現象観測ネットワーク 6396号  '24 9/16

①『本日の地震6回』
16日 23時25分 日向灘 M4.5    
16日 23時13分 日向灘   M5.2 震度3(最大)
16日 05時15分 新島・神津島近海 M3.6    
16日 02時14分 釧路地方 M3.9
16日 01時51分 茨城県   M4.1 震度2
16日 01時22分 石川県 M3.4 震度2

最大は日向灘 M5.2、M4.5。
1)13日の山川N嵐はかなり強かった。
2)14日ので南の波形(沖縄イオノ)5は警戒だった。


16日の月齢は13.0。


②『浅間山火山情報 第75号9月16日16時00分 気象庁』
火山性地震の日回数は、9月13日64回、14日40回、15日46回、16日15時までに36回(速報値)。
火山性地震は、4月中旬以降増加した状態が続き、3月中旬から認められていた山体の西側での膨張と考えられる傾斜変動は、4月下旬から鈍化し、5月以降、停滞しています。
火山ガスの放出量は多い状態が続いています。
引き続き、火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性があります。


③『荒れ狂う山( 現代ビジネス)』
〈山はその晩から翌朝にかけて、ますます荒れ狂ったので、人々はついに家・家財をすてて逃げだしたが、まず二十四、五歳の男が、真っ赤に焼けた火石の直撃を受けて即死、人々の心はますます浮き足立った〉
これは、学習院大学名誉教授で近世史の研究者である大石慎三郎氏による『天明の浅間山大噴火』からの引用です。同書は、天明3(1783)年に淺間山でおきた大噴火の様子を生々しく伝える一冊です。
日本には、さまざまな火山が存在し、温泉等天然の恵みを私達に与えてくれるのと同時に、地震や噴火といった災害をももたらします。
火山大国である日本では、つねに地震や噴火への備えが必要とされるわけですが、実際に火山が噴火したときになにが起きるのかについて、私達は、なかなかリアリティを持つことができないのも事実です。
そこで注目したいのが、長野県と群馬県の境にある浅間山です。

浅間山は現在、活火山として、「噴火警戒レベル1」が設定されています。2022年9月には直下で火山性地震が観測され、気象庁が注意を呼びかけるという事態にもなっています。
と同時に、この山は、何度も噴火を繰り返してきた火山としても知られています。
重要なのは、過去、浅間山が大爆発したときになにが起きたのかについて、かなり詳しい記録が残されているということです。

火山の脅威が荒々しく牙を剥いたとき、いったいなにが起きるのか——。現代の私たちにもそうした「リアル」をわかりやすく教えてくれるが、本書なのです。

「言語に絶す」
同書によれば、一連の「天明の大噴火」が始まったのは旧暦の4月の上旬。このとき中規模の噴火が起き、45日ほどの休止を経て、同5月下旬には2回目の爆発がありました。周囲には火山灰が降り積もり、馬に草をやるのにも苦労したという記録が残されています。
そして、6月18日には3回目の爆発が起きました。
やがて噴火の勢いは増していきます。浅間の北側にあった無量院という寺の住職は、

〈「二十八日には昼すぎになって近辺に砂が降り、同日の十二時ごろになって大爆発があり、大地がしきりに鳴動した。火口からの黒煙は以前より強くなり、山の中から赤い雷がしきりに走り出た。人々は身の毛もよだつほどで、見る者はおそろしさのあまりひや汗を流し、気絶せんばかりであった」〉(同書45頁)と書き残しています。
更に旧暦7月6〜8日にかけて最後の爆発が起きますが、この3日間の被害は、「言語に絶す」ものだったとされます。

まず6日の夜から7日にかけては、火口から灼熱した大小の溶岩流が浅間北側の火口壁を越えて流出し、地表を覆ったそうです。前出の住職の手記には、
〈「七日、鳴音前日より百倍きびしく、地動くこと千倍也。これにより老若男女飲み食をわすれ、立たり居たり、身の置所なく、浅間の方ばかりながめ居り候ところ、山より熱湯湧出しおし下し、南木の御林見るうちに皆燃え尽くす」〉
といった状況がつづられています。犬や鹿といった野生動物が「燃死」したともあります。

1.2mの灰が積もる
さらに同書は、浅間山の南側に位置し、のちにリゾート地となる軽井沢で、6〜8日の噴火の後になにが起きたのか、その被害の様子も描いています(以下の引用は、読みやすさのため改行の場所をあらためています)。
〈軽井沢では前日の大爆発で灰、軽石が四、五尺もつもり、道路と呑水用の水路が完全に埋ってしまった、そのため宿総出で様子入りの掘り浚(さら)えを始めた。しかし、後からあとから焼石・灰などが降ってくる為、用水の確保は徒労に終わった。
山はその晩から翌朝(八日)にかけて、ますます荒れ狂ったので、人々はついに家・家財をすてて逃げだしたが、まず二十四、五歳の男が、真っ赤に焼けた火石の直撃をうけて即死、人々の心はますます浮き立った〉
村の人たちは、夜具や鍋、ざる、すりばちなどを頭にかぶって南の方へ逃げました。ところが、足洗いの桶等は、頑丈にできているにもかかわらず、火玉や焼石の直撃を受けると、その衝撃で底が抜けて、額や頭に傷をつくる人も多かったそうです。
結局、軽井沢では、1.2m程の灰や軽石が堆積、直径50cmもある焼けた石が降ってきて、あちらこちらで火事を起こしました。
182の民家のうち、火災で焼けたものが52戸、降り積もった軽石で22〜23戸が潰れたと言います。その後、9日、10日に雨が降り、雨水を吸った灰の重みで、潰れた家はついに82戸にもなったそうです。
幸いにも、人命の被害は一人で済みましたが、馬や牛が焼け死に、田畑も灰で埋まって使い物にならなくなったといいます。
噴火災害がもたらす、人間の生活への巨大な打撃。
同書ではさらに、浅間山の北側に位置する鎌原村という村について詳しく伝えています。この村では、火砕流によって村民597人のうち466人が死亡するという惨状となりました。

その事情については、【つづき】「597人のうち466人が死んだ…村を丸ごと破壊した「浅間山の火砕流」のおぞましき威力」で詳しくお伝えします。


④『Nictイオノ』
赤2(稚内0、国分寺2、山川1、沖縄1)
未精査。


⑤『沖縄P嵐警戒』
9/16 09:00から12時間
最大19:30 +6.2MHz 17.7MHz


⑥『篠原情報( 9/16 13:26 更新)』
太陽風は平均的な速度です。
15日のX4.5大規模フレアに関係する太陽風の乱れの到来が近付いていると思われます。
到来の時刻が前後にずれることは普通に起きるので、
これから明日にかけて太陽風の変化に注目して下さい。
太陽風磁場が南向きに強まると、磁気圏の活動が強まります。
速度が高まると活動の規模はより大きくなります。
どの様な変化が来るでしょうか。


⑦『強い地磁気嵐の予測(SWコム)』
X4.5クラスの太陽フレアによって宇宙に放出されたCMEは、9月16日に地球をかすめる。
NOAAの予報官は、CMEが到着すると、強いG3クラスの地磁気嵐発生の予測。
フレアからの放射線は地球の大気の上部を電離し、南米と中部大西洋で深刻な短波電波の減衰を引き起こした。
アマチュア無線のオペレーター等は、フレアのピーク(1529UTC)から30分も経ってから30MHz未満の周波数で信号が失われていることに気づいたかも。


⑧『15日の活動度指数』
黒点数95
黒点総面積290
F10  172.8
地磁気K指数の合計は26 、最大4