日本地震前兆現象観測ネットワーク 6357号  '24 8/7

①『本日の地震1回』
7日 03時02分 長野県 M2.8

7日の月齢は2.7。


②『桜島噴火情報』
日  時:2024年8月7日14時44分 第2報
現  象:爆発
有色噴煙:火口上2300m(海抜11100FT)
白色噴煙:
流  向:南
火口:南岳山頂火口
横山空振計:17.0Pa
弾道を描いて飛散する大きな噴石:不明
噴煙量:やや多量
今年28回目


③『本日のNictイオノ』
赤57(稚内2、国分寺18、山川15、沖縄22)
国分寺、沖縄は警戒、山川は火山性警戒。


④『篠原情報(8/7 13:40 更新)』
太陽風は平均的な400km、磁気圏は磁場強度は5nTと
穏やかです。


⑤『プロトン、電子、TEC』
静穏レベル


⑥『6日の活動度指数』
黒点数は246
黒点総面積は2520
F10.7 270.0
地磁気K指数の合計は10、最大2

F10.7は 247.3から 270.0ヘ増加。


⑦『地球の自転速度が遅くなり、1日が長くなっている(forbes.com 原文)』
グリーンランドや南極の氷が融けて赤道付近で海が膨らみ、地球の自転速度を変化させている。
Proceedings of the National Academy of Sciencesに7月15日に掲載された最新論文によると、気候変動が地球の自転を遅くした結果、1日の長さが長くなっているという。
地球は24時間で1回、自転しており、それが1日となる。その24時間に数ミリ秒が加わるだけで、地球における時間の管理、デジタルインフラそして地球を周回するGPS衛星の精度に問題が生じる可能性があり、更に宇宙旅行に影響を与える可能性もあると研究チームはいう。
質量の移動
論文では、極域から世界の海洋、特に赤道付近に流れ出る水の量が増えると、地球の自転速度に与える抵抗因子が大きくなる。
「これは質量の移動が起きていることを意味しており、地球の自転に影響を与えている。フィギュアスケート選手が回転する際、体に近づけておいた両腕を、広げていくようなものです」とチューリッヒ工科大学都市・環境・地理情報工学部の宇宙測地学教授ベネディクト・ソジャはいう。質量が回転軸から離れていくと慣性が大きくなり、速かった回転は遅くなる。
氷の融解と月
8万6400秒の地球の自転は、月に支配されている。
BBCによると、月の引力は地球の自転を遅らせており、潮汐摩擦という現象で1日の長さが100年あたり2.3ミリ秒長くなっているという。
月は地球の回転エネルギーを利用して、その軌道は僅かながら遠くなっており、約2億年後には月は地球から更に遠くなり、地球はよりゆっくりと自転し、1日の長さは25時間になる可能性がある。
それは自然のプロセスだが、気候変動はそういうものではなく、月よりも大きな影響を与えると研究者はいう。
「人間は、私達が認識している以上に大きな影響を地球に与えており、当然ながら、人間には地球の未来に対して大きな責任が課せられているのです」とソジャ教授はいう。
軸の変化
Nature Geoscienceに掲載された同じ研究者チームの論文は、気候変動が地球の自転速度だけでなく回転軸(地軸)の角度にも影響を与えていることを示している。地軸が地表と交差する正確な地点は100年間に約10m移動している。論文によると、その原因は氷冠の融解と地球内部の動きの両方によるものだという。
「気候変動は地球の回転軸を移動させており、角運動量保存によるフィードバックも地球の核の動態を変化させているようだ」とソジャ教授は語る。
研究チームは、1900年以降に地球の回転極がどのように変化したかをAIを利用して計算し、その結果は宇宙飛行士や衛星による観察と一致した。

地球の内核
また別の研究チームは、1日の長さが僅かに長くなっているのは、地球の内核が14年間にわたって減速している為だと先に報告している。地表から深さ約5100kmにある固体の鉄とニッケルからなる球体の内核は、月とほぼ同じ大きさで、液体の鉄とニッケルからなる外核に包まれている。内核は地球の磁場を形成していると考えられている。
研究チームは地震や核実験による地震データを使用して、2010年以降、地球の内核が地表と比較して遅くなっていることを発見した。
速度の低下は液体の鉄合金からなる外核の撹拌と、外核の外側にあるマントルの一部による引力の結果であると論文は結論づけている。