日本地震前兆現象観測ネットワーク  6272 '24 5/12

①『本日の地震5回』
12日 14時34分 豊後水道M3.3    
12日 12時03分 山梨県    M2.4
12日 12時03分 福島県    M3.6
12日 07時19分 宮崎県    M2.4    
12日 07時00分 石川県    M3.4 震度2

12日の月齢は1.7。


②『NIct臨時情報』
5月10日17時5分UTに発生した急始型地磁気嵐の地磁気水平成分の最大変化量は約532nTで、現在も継続中。

注)約532ナノテスラは最近にない変化量である。


③『NIctイオノ』
赤23(稚内3、国分寺5、山川3、沖縄12)
地球エネ≪太陽エネ。沖縄には地震性fxの伸びがある。
巨大黒点AR3664はXクラスフレアのエネを蓄える「ベータ・ガンマ・デルタ」磁場を持っている。
サイクル25は激化しており、地球大気圏に突入する宇宙線の数に反映されている。
オウル大学のソダンキュラ地球物理観測所の中性子数は、地球に到達する宇宙線がゆっくりと減少していることを示しているが、これは太陽周期と宇宙線の間の陰陽関係の結果である。


④『稚内N嵐』
5/12 05:00から17時間半
最大13:30 -5.3MHz 4.7MHz


⑤『国分寺N嵐』
5/12 11:45から10時間45分
最大13:15 -7.2MHz 4.8MHz


⑥『山川N嵐』
5/12 14:00 から8時間半
最大14:00 -8.2MHz 4.8MHz


⑦『山川電離層擾乱』
5/12 14:00 15分
14:15 7.0MHz 9.1MHz


⑧『沖縄N嵐警戒』
5/12 10:00から12時間半
最大15:15 -10.0MHz 4.9MHz


⑨『地磁気活動』
気象庁観測所(柿岡)によると、過去24時間の最大K指数は7。
5月10日17時5分UTに発生した急始型地磁気嵐は、現在も継続中。
地磁気嵐に伴う地磁気水平成分の最大変化量は12日0時UT現在約532 nTで、現在も継続中。

太陽風は非常に高速な1000 kmで太陽風磁場強度は非常に強い28 nT前後からやや強い5 nT前後へ緩やかに下降し磁場の南北成分は一時-24 nT前後の非常に強い南向きの状態となりました。
太陽風密度は1 /cm^3から12 /cm^3の間で推移しました。
この太陽風の変化は、8日に発生したCME群の影響で、その後、太陽風速度はかなり高速な830 km前後で推移していましたが、12日9時UT頃に衝撃波が到来し非常に高速な900 km前後へ上昇しました。
これに伴い、太陽風磁場強度はやや強い5 nT前後から強い12 nT前後へ上昇しました。
この太陽風の変化は、10日から11日にかけて発生したCME群の影響と推測されます。
今後も太陽風速度は高速な状態が続き、地磁気が大きく乱れる可能性があります。

注)バックナンバーに記載してあるが前々サイクルの最大値は1200 kmにもなった超高速風が記録されている。


⑩『篠原情報 (5/12 14:31 更新)』
磁気圏の激しい乱れにより、日本各地で低緯度オーロラが観測されました。
太陽風の激しい乱れにより、磁気圏の活発な活動は続いています。
昨夜は北海道から本州にかけて広い範囲で低緯度オーロラが観測されました。


⑪『フレアが繰り返し大規模に発生(毎日新聞)』 
「太陽フレア」が8日から繰り返し大規模に発生していることから、国立研究開発法人「情報通信研究機構」は11日、GPSの位置情報や無線通信等の障害発生の恐れがあると注意を呼び掛けた。
この影響で非常に大きな磁場の乱れ「磁気嵐」が発生。各地でオーロラが観測された。
同機構によると、最大級の「Xクラス」の太陽フレアが8日から11日までに計7回発生。11日午前10時23分に発生した太陽フレアは、その中でも最大規模だった。
3日間(72時間)で7回のXクラスが発生したのは、観測史上初めてという。
フレアが発生すると、エックス線などの強い電磁波や高エネを持つ粒子、電気を帯びたガス(プラズマ)が大量に放出される。
このガスが磁場を帯びている為、地磁気が大きく乱れる。
気象庁地磁気観測所では11日午前2時頃から地磁気の乱れを観測し始め、乱れの大きさを表す変動幅は532ナノテスラに達した。
500ナノテスラ以上の変動は1991年3月以来、約33年ぶり。
国立極地研究所の片岡龍峰准教授によると「地磁気の乱れは数十年に1度のレベル。
フレア規模は数年に1度のレベルだが、連発した為、吹き出したプラズマが地球に来るまでに合体し、それだけ威力が増したと言える」。
又、プラズマが地球の大気の原子と衝突して光を出すことから、日本や欧州、米国など世界各地の中緯度帯でオーロラが観測された。
北海道名寄市のなよろ市立天文台では11日午後8時過ぎ、北の空がピンク色に染まる様子が確認された。

Nictによると、短波通信に障害が起きる「デリンジャー現象」が北海道、東京都、鹿児島県、沖縄県にある観測所で確認されている。
この現象は、強いエックス線や紫外線によって地球の上空数十キロに分布する電離圏が乱れ、電離圏で反射される性質のある周波数の電波が影響を受けて起きる。


⑫『電離圏嵐』
F領域臨界周波数で、電離圏嵐が確認された地域と時間帯。
5/11 21時~0時 : 国分寺で低い状態
5/11 21時~0時 : 山川で低い状態
5/11 21時~0時 : 大宜味で低い状態
5/12 5時~19時 : 稚内で非常に低い状態
5/12 13時~19時 : 国分寺で非常に低い状態
5/12 6時~19時 : 山川で非常に低い状態
5/12 6時~17時 : 大宜味で非常に低い状態
5/12 17時~19時 : 大宜味で非常に低い状態
ただし、日本各地で一部時間帯のデータが確認できない状態でした。

日本上空の全電子数(TEC)で、電離圏嵐が確認された地域と時間帯。
5/11 23時~2時 : 北緯39~43度で高い状態
5/12 2時~4時 : 北緯27~39度で高い状態
5/12 5時~9時 : 北緯35~47度で低い状態
5/12 9時~21時 : 北緯27~47度で非常に低い状態


⑫『デリンジャー現象』
活動領域3664で発生したX3.2/SFフレアの影響により、12日9時45分に日本各地でデリンジャー現象が発生した。


⑬『11日の動度指数』
黒点数 162
黒点総面積 2530
F10.7 213.7
地磁気K指数の合計54、最大8

地磁気K指数計54は非常に多い、最多数。