日本地震前兆現象観測ネットワーク  6232 '24 4/1

①『本日の地震7回』
1日 23時05分 釧路地方 M3.3
1日 10時03分 釧路地方 M1.3
1日 09時28分 橘湾 M2.5    
1日 07時54分 山梨県    M3.2     震度2
1日 04時59分 宮城県沖 M3.6    
1日 03時59分 福島県沖 M3.3
1日 02時48分 宮崎県 M3.0    

1日の月齢は21.7。


②『本日のNIctイオノ』
赤0(稚内0、国分寺0、山川0、沖縄0)


③『篠原情報(4/ 1 13:47 更新)』
太陽風は高速状態(500km)が続いています。太陽は穏やかになりそうです。
磁場強度は、6〜9nTの間を上下し、やや強まった状態です。
磁気圏は穏やかな状態が続いていますがこの後、変化が見られる様になるかもしれません。


④『プロトン、電子、TEC』
静穏レベル。


⑤『デリンジャー現象』
西端で発生したM3.9とM3.4フレアの影響により、1日10時30分から10時45分にかけて日本各地でデリンジャー現象が発生した。
今後1日間、デリンジャー現象の発生確率は低い予想。


⑥『31日の活動度指数』
黒点数 64
黒点総面積 110
F10.7 133.6
地磁気K指数合計10、 最大2


⑦『関東も要警戒(NEWSポストセブン 提供)』
3月21日、茨城県南部でM5.3震度4を観測した。
プレート研究の第一人者で、神戸大学教授の吉岡祥一さんは、「今回の茨城県南部を震源とする地震は、海側のプレートと陸側のプレートの境界の部分で発生しました。プレート同士が押し合うことでずれが生じ、大きな揺れが起きたと考えられます」
内閣府の中央防災会議が2013年に公表した首都直下地震の被害想定によれば、最悪の場合、首都圏全体の死者数は2万2400人、負傷者は12万3000人で、避難民は720万人にのぼるという。
更に、震源地として危険性の高い19か所を特定して警戒を呼び掛けている。その1つである「茨城・埼玉県境」エリアは、21日の地震の震源地と一致する。地震の規模がM5.3だったため厳密には首都直下地震とは呼べないが、同一視する専門家は少なくない。

地震規模が毎回大きくなっている
今年に入り、関東地方では地震が頻発している。
気象庁の発表によると、今年1月から3月にかけて、関東地方周辺では昨年同期間よりも地震の発生回数が増加。特に千葉県東方沖と千葉県南部を震源とする地震は急増しており、2月26日から3月25日までの約1か月で震度1以上の地震は50回を数え(昨年の同期間は9回)、そのうち3回が震度4の大きな揺れを観測した。
このように、一定の地域で集中的に地震が発生することを「群発地震」という。千葉県東方沖の群発地震について、東京大学地震研究所教授の小原一成さんが解説する。
「陸側のプレートがゆっくりとずれ動く『スロースリップ』という現象によって、群発地震が起きたと考えられます。この現象は、千葉県東方沖の周辺で5〜6年周期で繰り返し起きています。過去のケースでは最大震度5を観測し、断続的に数か月地震が続いたこともあります」
東海大学と静岡県立大学で客員教授を務め、日本地震予知学会の会長でもある長尾年恭さん(地震予知学が専門)は、「今年はより一層警戒を強める必要がある」と指摘する。
「千葉県の房総半島沖では、1912年、1950年、1987年にM6以上の地震が発生しています。注目すべきは、この3つの地震のインターバルです。いずれも37〜38年の間隔で繰り返しているんです。偶然との見方もありますが、今年は前回の発生からちょうど37年目に当たります」
37年前に起きた「千葉県東方沖地震」はM6.7で、千葉県の広範囲で震度5を記録。2名の死者と144名の負傷者を出した。沿岸地域を中心に道路の陥没や液状化現象も発生し、一部が損壊した建物は6万棟を超えた。さらに、着目しなければならないポイントもある。M6.2→M6.3→M6.7と、地震の規模が大きくなっている為、次の地震はM7クラスになるとの見方もあるのだ。そうなれば関東の広い範囲で被害が発生する。
だが、本当の恐怖はその後に訪れる。
「万が一、M7クラスの地震が発生すれば、プレートが刺激されて首都直下地震が誘発されることも考えられます。政府の地震調査委員会は千葉県東方沖で発生している“5〜6年周期のスロースリップ現象”についての見解は発表していますが、この“37〜38年周期”の地震についてはなぜか言及しない。
不安を煽り混乱を招きたくないという考えがあるのかもしれませんが、関東在住の方は頭に入れておいてもいいのではないでしょうか」(長尾さん)
つまり今年、首都直下地震が発生してもおかしくないということだ。
更に冒頭で解説した3月21日の地震が、関東地方の地下の異常事態を示唆している可能性もあるという。前出の吉岡さんが、「あくまでも仮説」と前置きした上で話す。
「過去に房総半島沖でスロースリップが発生しているタイミングで、茨城県などの内陸部で大きな地震が発生したというのは記憶にありません。
今後の経緯を注視して判断する必要はありますが、そういう意味では、今回のスロースリップはこれまでとは様子が異なる可能性もある。
首都圏は3枚のプレートの上に位置しているのですが、断続的なスロースリップや群発地震、そして今回の地震はプレート全体に力がかかり、様々なところで“ひずみ”が限界に達していることを示唆しているのかもしれません」
スロースリップ現象やそれに伴う群発地震は、過去のケースでは2〜3週間ほどで収束している。だが、今回の群発地震がこのまま収まる気配が見られないようであれば、いよいよ関東地方で大きな地震が発生するリスクが出てくるという。
交通網の寸断による救出・支援活動の遅れにより、震災関連死が発生するリスクも指摘されている。更に自宅が居住困難となった人々は避難所生活を余儀なくされるが、人口密度の高い東京では、避難所のキャパシティーが足りなくなることも充分考えられるという。首都直下地震へのカウントダウンは、もう最終盤まで来ている。