日本地震前兆現象観測ネットワーク  6179 '24 2/9

①『本日の地震、未整理』
9日 23時41分頃埼玉県南部    M3.8    2
9日18時50分頃石川県能登地方    M2.7    1
9日17時42分頃伊豆半島東方沖    M4.9    2(最大)
9日11時58分頃石川県能登地方    M2.8    1
9日09時30分頃能登半島沖    M2.9    2
9日07時19分頃福岡県福岡地方    M3.1    1
9日04時36分頃石川県能登地方    M2.9    1
9日02時43分頃茨城県沖    M3.1    1

9日の月齢は28.8


②『南海トラフ巨大地震関連』
南海トラフ巨大地震が発生した場合の被害規模は我々の想像を超えるものであり、影響は広範に及ぶ。
具体的な被害予測について、内閣府が出している防災情報をもとに見ていきたい。(現代ビジネスFullscreen button)

被害の大きい地域と死者数
南海トラフ巨大地震の発生後は、多くの地域で耐震性の低い住宅が倒壊し、多数の死傷者や要救助者が発生する。また、大津波警報が発令され、沿岸部では高い場所への避難が行われるが、それでも津波による多数の死者・行方不明者が発生することは避けられないだろう。更に、津波により多くの住宅が流される。
又、揺れと津波によって火災が多くの場所で発生するが、道路の損壊・渋滞等により、消火活動は限定されると想定される。
こうした状況の中、死者数は最大でなんと約32万人に上ると予想されている。これらの数値は、地震や津波による直接的な被害だけでなく、その後の生活環境の悪化や医療体制の崩壊による間接的な被害も含んだ数字だ。

NTT DATA
ライフラインと交通施設の被害
南海トラフ巨大地震が発生した場合、日本のライフラインと交通施設に深刻な影響が出ると予想されている。内閣府がまとめた情報によれば、被災直後には、最大約3440万人が断水し、最大約3210万人が下水道の利用が困難となる。また、停電件数は、なんと最大約2710万軒におよぶ。固定電話は最大約930万回線が通話できなくなり、携帯電話も大部分の通話が困難となることが想定されている。都市ガスも最大約180万戸の供給が停止すると予想されている。
交通施設もまた、南海トラフ巨大地震の影響を大きく受ける。道路施設被害は約3万~3万1千箇所で発生し、鉄道施設被害は約1万3千箇所で発生すると予想されている。また、対象港湾の係留施設のうち約3千箇所で被害が発生し、対象防波堤延長約417キロメートルのうち約126~135キロメートルで被害が発生すると予想されている。さらに、中部国際空港・関西国際空港・高知空港・大分空港・宮崎空港で津波浸水が発生すると想定される。
発災直後には、日本全国で非常に深刻なインフラの問題が発生するといってよいだろう。こうした事態に備えるには、今のうちに備蓄などの対策をしておくことが非常に重要となる。
更に発災後は非常に多くの避難者も発生する。断水の影響により、避難者は1週間後に最大で約950万人が発生すると想定されている。また、平日の12時に地震が発生し、公共交通機関が全域的に停止した場合、一時的にでも外出先に滞留することになる人は、中京都市圏で約400万人、京阪神都市圏で約660万人に上ると予想されている。
医療機能もまた、南海トラフ巨大地震の影響を大きく受ける。重傷者、医療機関で結果的に亡くなる方および被災した医療機関からの転院患者を入院需要、軽傷者を外来需要とした場合、被災都府県で対応が難しくなる患者数は最大で入院が約15万人、外来が約14万人と想定されている。

各都市の状況
南海トラフ巨大地震の影響は、日本全体に及ぶと予想されているが、大都市ではどのような状況になるだろうか。
東京都は、地震の震源地からは離れているが、その影響は大きいと予想されている。
道路の損壊、交通機関の停止などにより、都市機能が大幅に低下する可能性がある。また長周期地震動により、高層ビルは非常に大きな揺れに襲われる可能性が高い。その場合、高層階では机等の設置物が激しく動くことで被害が生じる可能性がある。
大阪府や愛知県では、地震や津波の直接的な影響を大きく受ける可能性があり、特に、津波による被害が大きいと予想されている。名古屋市などの大都市では、東京同様に都市機能の大幅な低下が予想されているが、津波の影響を考慮すると、復旧までにかなりの時間を要する可能性が高い。また南海トラフ巨大地震では、揺れそのものが激甚であり、沿岸部でなくてもその影響は計り知れない。
更に連動して富士山の噴火の可能性も指摘されている。富士山が噴火した場合、溶岩流、火砕流、火山灰の影響により、人的被害に加えてライフラインや産業への被害が更に増大する。
南海トラフ巨大地震が発生した場合、その影響は広範に及び、日本全国に深刻な被害をもたらすことは間違いない。このような災害に備えるためには、まずその規模と影響を理解することが重要である。
そして、それに基づいて適切な対策を講じることが求められる。それは、個々の家庭の防災対策から、地域社会や行政のレベルでの防災計画、さらには国全体での災害対策まで、多様なレベルでの取り組みを意味する。
私達は、南海トラフ巨大地震がいつ発生するかは予測できない。しかし、その発生が避けられない事実であること、そしてその影響が我々の生活に及ぼす影響が甚大であることを認識することは、我々にとって重要な課題と言えるだろう。


③『桜島火山情報 第12号(2月9日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台)』
火山活動の状況
桜島では、噴火活動が続き、南岳山頂火口では、昨日(8日)09時17分に噴火が発生し、噴煙は火口縁上1300mまで上がりました。
GNSS連続観測では桜島島内の一部の基線で2023年1月頃から山体膨張に伴うとみられる僅かな伸びが認められていましたが、4月頃から停滞しています。
桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は概ね多い状態であることから、今後噴火活動が再び活発化すると考えられます。今後の火山情報に注意して下さい。
火山性地震、爆発の回数は下記。
 
             火山性地震  爆発
   2月 5日       19回  0回
      6日       27回  0回
      7日       34回  0回
      8日       49回  0回
      9日15時まで  31回  0回



④『本日最大』
17時42分 伊豆半島沖    M4.9 震度2


⑤『この震源は』
緯度    北緯 35.0度
経度    略。


⑥『TECは』
2/8 16時~21時 : 北緯27~31度で非常に高い状態
現在、電離圏は非常に高い状態が続いている。

◎2/8 21時~2/9 8時 : 北緯27~35度で高い。
◎2/8 21時~2/9 2時 : 北緯35~39度で高い。



⑦『沖縄P嵐、警戒』
9日 19:00から3時間15分
最大21:30 +7.5MHz  17.6MHz。


⑧『篠原情報(2/ 9 12:20 更新)』
M3.4、M3.9などの中規模フレアが発生しています。


⑨『デリンジャー現象』
活動領域3575で発生したM3.9のLDEフレアの影響により、9日8時45分から9時0分にかけて国分寺、山川と大宜味で弱いデリンジャー現象が発生した。
今後1日間、Mクラスフレアの発生に伴い、デリンジャー現象が発生する可能性は30~50%。

参考)
今までの太陽活動を見ているがこんなにデリンジャーが発生するのは、不思議である。
太陽放射の他のXエネルギーがプラスしているのではないか??


⑩『太陽フレア速報』
GOES-16 衛星の観測から、以下の強い太陽フレアが検出されました。
開始時刻(UT) 12:54/強度最大時刻(UT) 13:14/終了時刻(UT) 13:31/最大強度 X3.3

臨時情報
2024/02/09 22:40 更新
9日13時14分UTに、活動領域3575(太陽面西端)でX3.3フレアが発生しました。


⑪『8日の活動度指数』
黒点数 167
黒点総面積 940
F10.7 185.0
地磁気K指数合計9、最大は3