日本地震前兆現象観測ネットワーク  5878 '23 4/7

①『本日の地震4回(23時現在)』
7日 21時46分 茨城県沖 M4.0    震度2
7日 21時15分 父島近海 M4.1    
7日 13時46分 熊本県    M3.5     震度3
7日 07時09分 父島近海 M4.9(最大)

7日の月齢は16.3


②『本日のNictイオノ』
未精査。


③『南海トラフ地震関連情報について -最近の南海トラフ周辺の地殻活動』
気象庁では、大規模地震の切迫性が高いと指摘されている南海トラフ周辺の地震活動や地殻変動等の状況を定期的に評価するため、 南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会、地震防災対策強化地域判定会を毎月開催しています。
 本資料は本日開催した評価検討会、判定会で評価した調査結果を取りまとめたものです。 次回は5月10日を予定しています。
概要
現在のところ、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時(注)と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていません。
最近の南海トラフ周辺の地殻活動
現在のところ、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時(注)と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていません。

(注)南海トラフ沿いの大規模地震(M8からM9クラス)は、「平常時」においても今後30年以内に発生する確率が70から80%であり、昭和東南海地震・昭和南海地震の発生から約80年が経過していることから切迫性の高い状態です。

1.地震の観測状況
(顕著な地震活動に関係する現象)
 南海トラフ周辺では、特に目立った地震活動はありませんでした。

(ゆっくり滑りに関係する現象)
プレート境界付近を震源とする深部低周波地震のうち、主なものは以下のとおりです。
   (1)紀伊半島中部:3月7日から10日
   (2)紀伊半島北部から東海:3月25日から継続中


2.地殻変動の観測状況
(ゆっくり滑りに関係する現象)
 上記(1)、(2)の深部低周波地震とほぼ同期して、周辺に設置されている複数の歪計で僅かな地殻変動を観測しました。周辺の傾斜データでも、僅かな変化が見られています。
 GNSS観測によると、2019年春頃から四国中部でそれまでの傾向とは異なる地殻変動が観測されています。又、2023年初頭から九州南部でそれまでの傾向とは異なる地殻変動が観測されています。

(長期的な地殻変動)
 GNSS観測等によると、御前崎、潮岬及び室戸岬のそれぞれの周辺では長期的な沈降傾向が継続しています。


3.地殻活動の評価
(ゆっくり滑りに関係する現象)
 上記(1)、(2)の深部低周波地震と地殻変動は、想定震源域のプレート境界深部において発生した短期的ゆっくり滑りに起因するものと推定しています。
 2019年春頃からの四国中部の地殻変動及び2023年初頭からの九州南部の地殻変動は、それぞれ四国中部周辺及び日向灘南部周辺のプレート境界深部における長期的ゆっくり滑りに起因するものと推定しています。
 これらの深部低周波地震(微動)、短期的ゆっくり滑り、及び長期的ゆっくり滑りは、それぞれ、従来からも繰り返し観測されてきた現象です。

(長期的な地殻変動)
略。
上記観測結果を総合的に判断すると、南海トラフ地震の想定震源域ではプレート境界の固着状況に特段の変化を示すようなデータは得られておらず、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていません。


④『篠原情報(4/ 7 13:47 更新)』
太陽風は平均的な速度が続いています。M3の中規模フレアが発生しました。


⑤『6日の活動度指数』
黒点数 47
黒点総面積 170
F10 137.1
地磁気K指数合計は13、最大3


⑥『続、トルコの余震』
無し