日本地震前兆現象観測ネットワーク  5869 '23 3/29

①『本日の地震5回』
29日 23時40分 能登半島沖    M2.9    
29日 23時10分 能登半島沖    M2.9
29日 17時39分 石川県    M3.5震度    3
29日 12時42分 石川県    M3.4    震度3
29日 03時48分 石川県    M4.1震度    3(最大)

29日の月齢は7.3


②『浅間山火山の情報 第8号(3月29日16時00分 気象庁)』
火山活動の状況
浅間山では3月15日頃から山体の西側での膨張を示すと考えられる僅かな傾斜変動が認められています。
又、山体浅部を震源とする火山性地震が21日以降増加しています。
火山性地震の回数は、27日は87回、28日は100回、本日(29日)15時までは57回(速報値)です。
又、本日(29日)に実施した火山ガス観測では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり1600トンと多い状態で、前回(3月17日、100トン)に比べ増加しています。
引き続き、山頂火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。


③『太陽フレアに関する臨時情報』
差出人: 情報通信研究機構宇宙天気予報センター 
送信日時: 2023年3月29日 12:30
宛先: ja7hoq@

【太陽フレアに関する臨時情報(2023年03月29日 12時20分JST)】 
 3月29日2時33分UTに、活動領域3256(S22W60)でX1.2フレア(2時18分UTに開始、2時40分UTに終了)が発生しました。


④『Xクラスの太陽フレア(S.W.COM)』
Xクラスの太陽フレア:これは日常的になりつつあります。X1.2カテゴリーの爆発は、太陽の南西端近くの黒点AR3256。
フレアからの放射線は地球の大気の上部を電離させ、東南アジア、オーストラリア、ニュージーランドで強い短波電波停電を引き起こしました。
アマチュア無線家は、フレアのピーク(30月29日@ 0233 UT)から<>時間もの間、<30>MHz未満の信号の損失に気付いた可能性があります。


⑤『本日のNictイオノ』
未精査。


⑥『沖縄電離層擾乱』
3/29 11:30 - 12:45 1時間15分
最大11:30 中央値との最大差 3.7MHz
fmin5.5MHz


⑦『デリンジャー現象』
活動領域3256で発生したX1.2フレアの影響により、29日11時30分から12時かけて日本各地でデリンジャー現象が発生しました。
今後1日間、Mクラスフレアの発生に伴い、デリンジャー現象が発生する可能性が30~50%あります。

参考)
デリンジャー現象
短波は主に電離圏のF層で反射されて長距離伝搬しますが、電離圏の最下部にあるD層は、その性質の為、電波を吸収します。
吸収量はD層の電子密度が高い程大きく、低い周波数ほど影響されます。
D層の電子密度は太陽の紫外線やX線による電離反応で維持され、日没とともに殆ど消滅します。
太陽の放射するX線の強度は著しく変動し、大きな太陽面爆発(太陽フレア)が発生すると通常時の100倍から1000倍にも達します。このとき、D層では異常に電離が進み、短波電波の吸収(ブラックアウト)が起こります。いわゆるデリンジャー現象です。
デリンジャー現象の継続時間は数分から数時間にわたるものまであります。


⑧『篠原情報(3/29 13:11 更新)』
X1.2の大規模フレアが発生しました。
穏やかだった太陽で今日の昼、29日11時半にX1.2の大規模フレアが発生しました。
Xフレアの発生は世界時3月3日のX2.1以来で凡そ1か月ぶりです。
発生したのは、昨日も注目していた3256黒点群です。


⑨『28日の活動度指数』
黒点数 143
黒点総面積 860
F10 158.7
地磁気K指数合計は6、最大2


⑩『続、トルコの余震』
無し。