NO426-2 4/10 2006.4.10

前号の続き

⑦大災害や地震の劇画.マンガはゴマンとある。ギオン表現は.ド迫力を出そうとかなり.工夫を凝らしている。でも限界がある。ドダイ.地震音が2.3コマの吹き出しに入る筈がない。かといってキンキキッ…クンククッ…やケンケケッ…と奇を衒ってもしらけるばかりである。地震の大きなスケールも13×18cm程の小さな紙面では当然.限度がある。名マンガ家でさえ.今イチ。そこは想像力で膨らます他はない。その点ビッグコミックの見開き4頁(70×26cm)はリッパ。前にお知らせしたNG誌4月号(61×51cmの付録の大地震)の高層ビル崩壊は参考になる。中層階はこのように潰れるのだろう。老朽建造物.欠陥ビルが多いので気に懸かる。 

⑧ケチを付けるつもりは毛頭.無いがマンションの高層階問題は散発的に書いてきた。医学的な不安定感.高所恐怖の心理的圧迫.風圧.大気電位.放送等の直接波被爆.特殊な揺れと地盤.脱出法.断水時の飲料水運搬.停電時のタンク揚水.エレベーター.無ヘリポート.消防車の高層消火能力等々。
我々の祖先は地べたに這いつくばって生きて来た。DNAは山岳民族以外.高所生活を好まない。久米の仙人や悟空の様に空を飛べば強い放射線等を浴びる。高層建築は問題ないが航空機ではかなり被爆するのが知られている。重力に逆らえば転落事故は必ず起きる。落される場合と落ちる場合だ。落されるケースを考えて高層階を購入した人など一人もいないだろう。所が現実に起きた。落ちる場合には二つあり.自身での実行と誤って落下する場合がある。自殺は多いが間違って落ちるケースもあるのだ。幼児の奇跡的生還は例外で通常は死に至る。お気の毒だが.4/9大分市で身を乗り出して下界の喧嘩を見ていた少女(16)がバランスを崩して転落死した。ハリーポッターやスーパーマンになれる方法を知りたいものだ。キン斗雲や地震雲にも乗りたいが悟空より重いので付き抜けるのは必定。

⑨カンキュウ.電子管.真空管が何かと話題にのぼる。真空管は陰極が赤熱すると陰イオンが放出され陽極に達する。すると.陽極から陰極に電流が流れる。トランジスター等は正孔(正イオンのようなもの)と陰イオンの両者が協力して電流を流す。正孔と電流は同方向.陰イオンと電流は逆方向になる。真空管は陰イオンのみ。トランジスターは陰イオンと正孔でないと増幅しない。だからマイナスイオンの真空管は体に良いのかと早合点されると困る。実はこのマイナスイオンは管内だけで外部には出ない。良いのは音であり。ルックスである。イカツイ顔とたおやかな曲線美がたまらない。まるでビーナスのお尻。毎日撫でナデしている。A級アンプは両者とも可能だが.トランジスターは高温に弱いので放熱に配慮しなければならない。フアンで冷風を送る場合もある。純然たるアナログである限り.どちらもパルスノイズは出ない。この辺で「ン」の字固めは完!!としよう。

⑩太陽からのプラズマ雲はセクターで切替わり正負のイオン量が変る。つまりマイナスイオンが多く地球の電位がプラスならば電流が流れそうである。太陽が熱陰極.地球を陽極と考える訳である。だがイオン密度が真空管よりはるかに薄く.非連続で且つ超遠距離である。真空管内のイオン密度と直線性.連続性.電位差.両極間距離等は比較にならない。磁力線と違って電気力線は途切れてしまう。故に.太陽と地球間には電流は流れない。宇宙空間の真空状態と真空管の真空度は宇宙のそれがより低い。だから.宇宙で真空管を製造出来れば良品が作れる。実は真空管は完全な真空ではなく大気が少し残留しているのである。おまけに電極内にも残留ガスが含まれている。これ等のガスに陰イオンが衝突しグロー等を起こし.得も云われぬ神秘的放電を起す。その美しさは筆舌に尽し難い。これと同じ現象がオーロラである。だから寒い北極に行かなくても暖かいオーロラは楽しめるのである。これもタマの魅力である。磁石をゆっくり近づけるとこのオーロラはフレーミングの法則の通りユラユラ動く。旧号レポの小型モーターが止まるのもフレーミングの法則.これが自転に影響を与えるのも自明の理である。自転減速による地震促進も旧号に度々.書いた。

⑪PSE関連。4/8の河北夕刊に「オーディオブーム..ビンテージで再燃」が掲載された。真空管アンプやレコードプレーヤー。「ビンテージ」と呼ばれる稀少価値の音響機器が注目を集めている。きっかけはPSE法。中古品で貴重な電子機器や音響機器をがらくた扱いしたからマニアが猛反発。「PSEマーク」問題は二転.三転し.結局.ビンテージの販売が認められた。この騒ぎ.往年の愛好家ばかりか「味わい深い音色がたまらなく新鮮」と言う若者も巻き込んだ。新たなファン層まで開拓してオーデォブームが再燃。サウンドにこだわるマニアだけに国が出す雑音には我慢出来なかった!?

⑫国の雑音には困ったものである。8日前後の黄砂雑音にも困ったものである。高放雑音が増え.VHF帯のスペアナにも出ていた。湿度計が61%→49%に低下すると漸増した。乾燥すると恐い。今回は核実験場付近からの飛来ではないと見えて放射線カウントはそんなに多くはなく.前.程ではなかった。旧号レポ。週刊誌も警告していた。ウッカリ.外出も出来ない。今年の雪雑音は多かった。聞き分けられない人は地震雑音と思った事だろう。自然雑音(除く.宇宙雑音.太陽雑音)は意外に多く.空気.大地.水蒸気.電離層.雨滴.砂塵.吹雪雑音.その他がある(電気通信振興会のプロ用教科書による)。黄砂雑音は私が命名した。