初めての告白 | げちぇらっちょ!

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コレといったコンセプトを持たず、徒然なるままに。
あーコイツ「ばか」なんだなぁと、生温かい目で見るがよい。

告白の話の前に、コンプレックスの話をしておこう。



今も抱えているにしろ、克服したにしろ



コンプレックスを感じたことがある人は多いのではなかろうか?



俺も例外ではなく、その内の一人だ。



俺が抱えていたコンプレックス・・・



それはチビだということ。



整列の際には常に前から3番目以内



その殆んどが1番前に並んでいた。



身長が伸び悩む中、季節は幾度となく移り変わり・・・



俺は中学生になっていた。



そして中学2年生に上がった時のクラス替え・・・



そこから・・初告白までの道のりが始まった。



相手は勿論、同じクラスになった同級生



いわゆる、クラスのマドンナ的存在の女子である。



同じクラスになってから、初めて言葉を交わしたのは何時だっただろうか?



きっと、何かしらの行事ごとがきっかけだったように思う。



当時色んな意味で目立つ存在だった俺は



遠足のリーダーや運動会の応援団長などに抜擢される事が多かった



その補佐役の数名の中に、いつもその子の存在があった。



休み時間や放課後に、遠足での自由時間のプランを一緒に練る



俺たちの班はどこへ行こうか? 何をしようか?



そんなプランを考えるのも楽しいが



その子と過ごす時間が何よりも楽しかった。



ちょうど今頃の季節だろうか?



西日に照らされる教室の中、窓から流れ込んだ秋風がその子の髪をなびかせる・・・



そのシルエットに、目を奪われずにはいられない。



その子と言葉を交わすたび、その子と時間を共有するたびに



俺の恋心は膨らむばかりだった。



それでも・・・告白が出来ないまま季節はまた過ぎていく・・・。



中学生になってから迎える3度目の春



クラス替えが行われずに、同じ顔ぶれのまま



俺たちは中学3年生になっていた。



そんなある日のこと・・・



何人かの間で交換日記を付けることになったのだが



その中に想いを寄せるその子も含まれていたのだった。



そしていつしか、その交換日記が2人だけのものになっていくのである。



でも・・・元々は数名で始めた交換日記・・・



その数名の中の誰かに、読ませてくれと何時言われてもおかしくはない。



どちらから言いだしたのかは覚えてないが、2人は交換日記をやめて



手紙のやりとりをすることにした。



その子にだけ向ける、俺の手書きのメッセージ



俺にだけ向けらる、その子の手書きのメッセージ



だが、そうは言ってもお互いに、恋心をメッセージに込めることはなかった・・・



そしてまた季節だけが過ぎて行く。



卒業をひかえ、進路を決めなければいけなくなった頃・・・



やっと俺は意を決して、生まれて初めてのラブレターを書いた。



文面こそ覚えてないが



何度も何度も書き直したラブレター



想いを込めた恋心のメッセージ



生まれて初めて書いたラブレター・・・



そいつを俺は、その子の机の中に そっと忍ばせた。



そして、その次の日・・・



遅刻常習犯だった俺は、いつものように眠い目を擦りながら お昼頃に学校に到着。



でも内心は、とてもじゃないが平常心を保つことなど出来ないのである。



ドキドキしながら教室に入り、緊張した指先で自分の机の中を探る・・・



果たして返事は届いているのだろうか?



微かに震えた指先が何かに触れた瞬間、はちきれそうな鼓動に襲われた



何故なら俺の机の中には、確かにその子からの返事の手紙が入っていたからだ!



その手紙を内ポケットにしまい、今来たばかりの教室を後にする。



自宅にとんぼ帰りした俺は、セブンスターに火をつけ心を落ち着かせる・・・



そしてゆっくりと手紙を開き、その文面に目を向ける。



そこに書かれていた文面の一部をここで発表しよう・・・



と言うか、これがその子からの返事の核心部分だ。




「私よりも背が伸びたら、ちゃんと返事するね!」






冒頭で書いたコンプレックスの話を思い起こして欲しい・・・



俺のコンプレックス、それはチビだということ・・・



でも、この返事を読んだ瞬間、コンプレックスはきれいに吹き飛んだ。



なぜなら・・・



コンプレックスが一瞬のうちに、トラウマへと変貌を遂げたから・・・。



生まれて初めて書いたラブレター



生まれて初めての告白



それは・・・トラウマの誕生とともに幕を閉じた。



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