<これは平成15年に投稿した記事を再掲載再編集したものです>
 
秘境駅、それは周囲に人家の無い辺鄙なところにある1日に数名しか利用者がいない駅なのである。
ランク付けもあって第1位は北海道の小幌駅。でもこの駅も来年には廃止になってしまうとの事。いずれにしても秘境駅は北海道・東北や長野県に多くある。
そこで、近くを探してみると日光市鬼怒川の奥の会津鬼怒川線に「男鹿高原駅」が第24位(令和元年現在では19位)になっているので行って見ることにした。ネットで検索してみると皆さんがクルマで訪問しているが、鉄道駅なのだから電車に乗って行きましょう。
往路は東武日光線の快速会津田島行き。これに乗れば乗り換えなしで着けるのだ。
 
12:20、男鹿高原(おじかこうげん)駅に着きました。他には乗降客はいません。2両編成の電車は僕らを下ろしたらすぐに行ってしまいます。
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来た方向(浅草方面)を見ても見えるのは山だけです。ホームには立派な待合室があります。待合室には駅ノートもありました。
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階段を上れば駅前道路に出ます。
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時刻表です。上り下りともほぼ1時間に1本です。秘境駅にしては便利な本数です。標高は約800mですから夏は涼しく冬は雪景色でしょう。
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会津方面を見るとトンネルがあり、このトンネルを出た先は福島県です。
聞こえるのは水の流れる音だけで、本当に何も無い駅です。
この駅の1日の利用者は平均1~2人とのこと。
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駅の出入り口です。道路の舗装は100m先までで、その先は未舗装の林道で行き止まりみたいです。クルマで来た場合はその舗装が切れたところでUターン出来るようです。
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国道に出るには右に行きます。少し歩くと建物が見えますが、変電所です。
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今乗ってきた電車に電気を送る変電所です。
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その先には緊急へリポートがあります。広い場所なので何かイベントも出来そうです。
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道路は1車線で左側は森林の山で野生動物が出てきそうだが右側は開けているので明るい道です。でも念のため熊鈴を付けて。。。
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10分ほど歩くと国道に出ました。栃木と山形を結ぶ国道121号線(352号線・400号線と重複)である。
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国道に出て右(日光方面)に向かいます。クルマも結構走っています。路肩が広いので歩くのには助かります。大型車も結構飛ばして来ます。
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国道を10分ほど歩いて行くと右にドライブイン食堂「不動滝」がポツンとあります。ここで昼食にします。ここが駅に一番近い人家と思います。
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食堂のすぐ先で男鹿川本流にかかる高さ10mほどの「不動滝」を見ることが出来ます。(食堂の窓からも見えた)
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国道沿いの駅入口の先100mに旧会津下野街道「横川の一里塚」があります。電車の時間が迫っているので急いで写真を撮って駅に戻ります。
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帰りは13:40発の新栃木行きに乗り、隣の上三依塩原温泉口駅まで行き、路線バスで塩原温泉に向かいました。
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そんなわけで初めての秘境駅探索でした。秘境駅へはクルマで行く人も多いみたいだが、やはり電車で行くのがいいですね。
塩原では「竜化の滝」を見てから西那須野駅まで路線バス。西那須野からは東北本線で帰宅したのでした。
秘境駅だけでなく、その付近の名所を発見するのも楽しいですね。
<平成27年9月>