2014年11月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:4574ページ
ナイス数:327ナイス

トオリヌケ キンシトオリヌケ キンシ感想
何が通り抜け禁止なんだろう。そして、その狭い路地を抜けた先にあったものは・・・。多くの○○症と名の付く病気や障害。他人からみたら違和感のあることでも、本人にとってはまさに個性であり、悩みの種であり。けれど、それがあることで、違った出会いがあり、違った人生があり、悲しみのなかでも、ほっとさせてくれて。その中でも、『フー・アー・ユー?』が一番好きです^^ がんばれって無責任に感じる時もあるけど、それでも、みんながんばれ! そして頑張ろう!
読了日:11月2日 著者:加納朋子
魔術師の視線魔術師の視線感想
司書さんオススメ。けど、最初っからまどろっこしくて、後半に惹き込まれるまで、かなり苦しかった。魔術師とは何だろう? そして、このあと、どうなるのだろう。テレビで一時、重宝された超能力少女。そんな彼女が暴露映像で貶めた元記者のもとを訪れた。ストーカーがいる、助けて、と。そこに真実があるのか、虚偽なのか、わからないまま流れて、気づかされていく過去の過ち。よくよく考えたら、とても辛い・・・。
読了日:11月2日 著者:本多孝好
荒神荒神感想
最初150ページまで辛抱したけど、そこからあらすじを知るため、ざっと読み。その後、最終章まえで面白いと思って読み直し。疲れた。人が生み出した化け物。弱い心、強い心。人は、どうして戦うことができたのだろう。
読了日:11月8日 著者:宮部みゆき
ミドリのミミドリのミ感想
ドはドーナツのド~。ミはミドリのミ~♪ そんな、幸せそうな替え歌を子ども(ミドリちゃん)に教え込ませていた〝ステキ”な家庭。母からすると何から何まで順調にいっていたはずなのに、突然夫から離婚宣言。好きな人ができた。しかも、お相手はオトコ。それを知らないミドリちゃん。何かおかしいなと思いつつ進む物語のなかで、みんながうまくいかないって感じるなかで、家族のぬくもりって何かを考えてしまった。
読了日:11月11日 著者:吉川トリコ
3時のアッコちゃん3時のアッコちゃん感想
待ちに待った、ランチのアッコちゃんの続編。かと思ったら、後半2つはアッコさんのお店の名前が出るだけだった・・・。けど、後半2つは梅田の地下街や神戸岡本の懐かしい風景が出て、ひそかにニンマリ。ベティの猪もかわいいな~。うまくいかないことも色々あるけど、たくさん元気をもらいました。5日間で心まで元気になれるアッコさんのスムージーが飲みたいです!
読了日:11月13日 著者:柚木麻子
テミスの剣テミスの剣感想
組織の論理に抵抗するような小説は好きだ。冤罪の隠ぺいという組織の論理の果てに見えたもの、そして招いてしまった次なる罪。正義は一つではない。この渡瀬刑事だって、正義と信じて暴走して何を起こすかわかったものではない。どんなに清廉潔白な人に見えても、内なるものはわからないし、恐怖や隠しきれるかもと思えばひき逃げを起こすかもしれない。自分すら信じられないことがあるだけに、人とは怖いものだ。
読了日:11月15日 著者:中山七里
親鸞 完結篇上 (五木寛之「親鸞」)親鸞 完結篇上 (五木寛之「親鸞」)感想
新聞連載を読みそびれたので・・・書籍で読了。親鸞と家族の物語だなぁ
読了日:11月18日 著者:五木寛之
親鸞 完結篇下 (五木寛之「親鸞」)親鸞 完結篇下 (五木寛之「親鸞」)感想
無事完結。それにしても、弟子と家族。それぞれへの接し方は難しい。血のつながりがあるからと言って、通じ合えるわけでもなく。優秀な弟子とはいえ、100%引き継げるわけでもなく。
読了日:11月18日 著者:五木寛之
あなたの本当の人生はあなたの本当の人生は感想
不思議なふしぎな物語。なんだか、じわ~ん、じわ~んって響いてくる。ある過去の作家のもとへ居候した作家の卵。そこで秘書をする女性。そして、担当編集者。みんなが作家先生を大切に思っているようで、そうでないようでもあり、そこがまた、何故だか、じんわりくる。作家先生の目は遠くを見ているようで近くもわかる千里眼かなって思うときもあるけど、結局何ものだったのでしょう(^-^) 小説の中の猫のチャーチルも、実際の“チャーチル”も不思議ちゃんだから、じんわりくるのかな。また、落ち着いて読み返したい本だ。違う発見あるかな。
読了日:11月21日 著者:大島真寿美
幻想探偵社幻想探偵社感想
幽霊専門の探偵事務所。そこへ、ひょんなことから中学生が訪ねてしまって、閻魔さまとの契約を。新聞連載ということもあり、第一章をニマニマしながら読み進めていたら、なんと事件が。見えないけれど見えている。見えているけど、気づいていない。そこかしこに、幽霊がいるようで、でも、他の幻想シリーズにあったような恐怖感はそれほど感じることもなく、堪能できました。青木さんって、あぁ、そうだったんだ!!! すっかり忘れている今日この頃ですw。w
読了日:11月23日 著者:堀川アサコ
ハケンアニメ!ハケンアニメ!感想
アニメ制作に携わる人たちの〝愛”を、ここまで描き切るとは。地道な作業、追い込まれた仕事。身も心もすり減らしつつ、なぜその仕事をするのか。たんたんと物語が進んでいくようななかで、第3章の中盤に、一気に話が走り出したのがおもしろかった。アニメ政策とは愛の詰まった“祭”なのかもしれない。「聖地巡礼」したことないけど、こんなアニメなら見てみたい!
読了日:11月25日 著者:辻村深月
シロガラス 1パワー・ストーンシロガラス 1パワー・ストーン感想
白烏神社。そこを舞台に描かれる小学5年生6名の物語。宮司の孫を中心に描かれているけど、伝統的な舞や、武道、神道という伝統と格式かと思いきや、占いに走ってしまう親族がいたりして、なかなかバラエティに富んだ構成。そして、小学生にありがちな学校でのトラブルも盛り込まれていて、これからが楽しみ。
読了日:11月26日 著者:佐藤多佳子
家族シアター家族シアター感想
家族だから仲がいいわけじゃない。血のつながりが邪魔になることもある。だけど。でも。やっぱり大事なつながりもある。そんな短編集。悪くないけど、短編ゆえに物足りなさも感じたなあ。
読了日:11月29日 著者:辻村深月
パレートの誤算パレートの誤算感想
がんばって働くハタラキ蟻たちを抽出しても、やっぱり働かない蟻が2割ほど出てきてしまう、そんなパレート理論。生活保護の現場で感じる軋み、歪み。そんな中で、殺された保護係の職員。必要とされるケアと、堕落した社会の一側面が描かれてミステリとしては面白い部分もあるが、ストーリーとしては納得できない部分も多いなあ
読了日:11月29日 著者:柚月裕子

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