2021年12月20日、米国ニューヨーク市ブルックリンでオミクロン株のコロナウイルス変異株が蔓延し続ける中、カーニバル・コーポレーションが所有するキュナード・ラインのクルーズ船クイーン・メリー2号がブルックリン・クルーズ・ターミナルに停泊しているのが目撃されている。(ロイター/アンドリュー・ケリー)
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CDCは、クルーズ船の航行中に135人が原因不明の病気に罹ったと発表した。
アメリカ疾病予防管理センター（CDC）は、キュナード・ラインが運航するクルーズ船に乗船中に135人が「原因不明の」病気に罹患したと発表した。
1月31日に発表された最新情報の中で、当局は主な症状には嘔吐と下痢が含まれるが、「原因物質」は「不明」であると述べた。
1月22日から2月12日まで予定されているキュナード・ラインのクイーン・ビクトリア号では、乗客乗員約2,700人のうち135人が体調を崩していた。しかし、現在報告されている感染者数は「活動中の乗客の数を表しているわけではない」。特定の寄港地または下船時に、症状のある）胃腸炎の症例が発生した場合」と当局は述べた。
CDCによると、これを受けてキュナード・クルーズラインは船内の「清掃と消毒手順」を強化し、乗客と乗組員を隔離する予定だという。
同社はFOXニュースに対し、「クイーン・ビクトリア号の船内で少数の乗客が胃腸疾患の症状を報告した」ことを認め、「船上のすべてのゲストと乗組員の健康を確保するために、強化された健康と安全プロトコルを直ちに発動した」と述べた。
CDCが別の最新情報で発表したところによると、この事件は、セレブリティ・クルーズの船「セレブリティ・コンステレーション号」が1月初旬にフロリダを出航した際、乗客約100人がノロウイルスに感染してから約1カ月後に発生した。
同庁は、この感染拡大で乗客92名と乗務員8名が体調を崩し、主な症状は下痢と嘔吐だったと発表した。 2024年に2度目の流行となる。
ノロウイルス？
CDCの報告書はキュナードクルーズ船の集団発生の原因を示していないが、近年クルーズ船で最も一般的な病気の原因はノロウイルスである。
CDCは、 2023年にクルーズ船で14件の集団感染が発生したと報告した。このうち1件を除くすべての件で、ノロウイルスが原因物質として挙げられていた。
CDCによると、ノロウイルスによる例年では全米で1900万～2100万件の嘔吐や下痢が発生し、10万9000人が入院し、900人が死亡している。 CDCによれば、ウイルスはまた、救急外来の受診者数約49万5,000人に関連しており、そのほとんどが年少の子供であり、大部分の流行は11月から4月の間に発生すると付け加えている。
新種のウイルスが出現した場合、ノロウイルス感染症が50％以上増加する可能性があると同報告書は述べている。ノロウイルスの流行は、医療施設、長期介護施設、レストラン、保育所、学校、クルーズ船などでよく発生します。
CDCは、ノロウイルスの発生とクルーズとの関連に注目し、「クルーズ船での下痢性疾患の発生」の90パーセント以上がノロウイルスによって引き起こされていると述べている。
「こうした流行はメディアの注目を集めることが多いため、ノロウイルスを『クルーズ船ウイルス』と呼ぶ人もいるのはこのためです」とCDCのウェブサイトには記載されている。
しかし、クルーズ船でのノロウイルスの発生は、報告されているすべてのノロウイルスの発生のうち、ほんのわずか（1%）を占めています。クルーズ船では、居住空間が近く、共有のダイニングエリアがあり、乗客の入れ替わりが激しいため、ノロウイルスの制御が特に困難になる可能性があります。
紅海の問題
これは、キュナードを所有する大手クルーズ会社カーニバルが火曜日、イエメンに本拠を置くフーシ派が中東地域の商船への攻撃を開始したことで中東地域の緊張が高まっているため、紅海を経由する予定だったクルーズ旅行のルートを変更すると発表したことを受けてのことだ。ここ数週間。クルーズ船は標的にされていないが、フーシ派は複数の輸送船を拿捕しようとしており、米軍艦艇の反応を引き出している。
「最近の動向を考慮し、世界の安全保障専門家や政府当局と緊密に協議した結果、同社は2024年5月まで紅海を通過する予定だった7つのブランドの12隻の船旅程を変更する決定を下した」とカーニバルはニュースで述べた。
同社は、「紅海の状況」によるクルーズ船の「予約傾向」の影響は受けていないと付け加え、11月までこの地域での乗り継ぎはないと付け加えた。
他のクルーズ会社も同様の決定を下しています。ロイヤル・カリビアンとスイス・イタリアの運航会社MSCクルーズは、緊張が高まる中、この地域での旅行をキャンセルすると発表した。
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